中国人の方が日本語を知ってる?意外なケースに驚く!

  1. 中国語単語・一覧

年配者が最近の日本語を若者たちから学ぶことは少なくありません。ですが海外で生活すると日本語を外国人から学ぶこともあるのです。

日本人なのに外国人より日本語を知らないことなどあるのでしょうか?それが、あるのです。

中国人の方が日本語を知ってる?意外なケースに驚く!

中国で日本語教師をしている日本人が感じること

中国で日本語教師をしている人は、ある時自分の日本語に自信を無くす時があります。生徒が先生が知らない日本語を使っていたり、先生と違う発音をしていることがあるからです。

生徒が間違っていると決め込んで「そんな日本語ありませんよ」とか「それは違いますよ」と言ってしまいますが、よく調べると中国人のほうが正しかったという事も少なくありません。

日本人だから自分のほうが日本語に詳しいはずというのは思い込みであることもあるので注意が必要です。

中国人のほうが日本語をよく知っているケース

どんなときに中国人のほうが日本語を知っていることがありますか?

こんな3つのケースです。

rìyǔ fāyīn

1、日语发音

日本語の発音

 

rìyǔ dúfǎ

2、日语读法

日本語の読み方

 

dòngmàn yòngyǔ

3、动漫用语

アニメ用語

中国から来た若い女性が手で口を覆っている。

意外と間違ってる日本語発音

筆者が中国で日本語教師をしていた時、「靴」という単語の発音を生徒がアクセントを後ろにおいて(_| ̄)と発音しました。

すかさず「それは違いますよ。アクセントは前においてクツ( ̄|_)ですよ~」と説明しましたが、「先生、ほら教科書にこう書いてます」と言うのです。

確かに中国人が持っている教科書にはアクセントは後ろの置かれているのです。

すぐに日本のネットサイトで調べたところ、東京では、つまり標準語となっているのは、アクセントを後ろに置く(_| ̄)のようです。

そう、中国人の生徒が正解で、福岡出身の日本人である先生のほうが間違っていたというわけです。

読み方の違い

別の時には漢字の読み方も間違っていることに気づきます。例えば以下の日本語何と読みますか?

早急

中国人は「さっきゅう」と読みました。恥ずかしながら日本人である先生は「そうきゅう」と認識していたので間違いではないかと思いますが、前回の教訓を生かし、今回は口に出して訂正しません。

すぐにネットで調べると、やはり生徒の「さっきゅう」が本来の読み方のようです。

生徒はきちんと教科書から日本語の読み方を学んでおり、日本人は普段周りの人が使っている読み方や感覚で学んでいます。生徒のほうが正確という事は当然あるでしょう。

中国人もある読み間違い

実はこの読み方の思い込みは中国語を母国語としている中国人にもあることです。例えば「全く一緒」を意味する以下の中国語を中国人は何と発音すると思いますか?

一模一样

これを90%以上の中国人は一模一样yīmóyíyàng)と発音します。しかし正確には一模一样yīmúyíyàng)なのです。

実は「」という中国漢字は多音字duōyīnzì)、つまり、二つ以上発音がある単語で)のほうがよく使われます、そのため、中国人はこちらが正解だと思っています。

しかし例え読み方が間違っていても、実際にはその読み方を多くの人が使っていて、それで相手が意味を聞き違えることはないという事は、別に教科書通りでなくてもよいということではないでしょうか。

実際のところ言語は意思を伝えることが目的なので、早急(さっきゅう)、早急(そうきゅう)、どちらでもいいのです。

青い背景に破れた中国の部分に疑問符が表示されます。

アニメ用語

アニメ熱は日本より中国のほうが高いので、中国人は日本人が全く分からないアニメ単語を繰り出すことがあります。最近日本で流行っているアニメのタイトルなどは中国人の方が通じています。

しかしアニメから派生した言葉もよく知っているのです。ある時生徒にこう尋ねられました。

lǎoshī kànguò tòngchē ma

老师看过痛车吗?

先生、痛車って見たことありますか?

痛车tòng chē )が聞き取れなかった日本人である先生は、生徒に聞きます

tòng chē shì shénme ne

痛车是什么呢?

痛車ってなに?

そしたら片言の日本語で「いたしゃ、いたしゃ」と答えます。

「いたしゃ」。日本語で言ってくれたのにやはり聞き取れません。家に帰り、ネットで調べてから、やっと日本に「痛車」(いたしゃ)なるものが存在することを知りました。中国人から学んだ日本語として今も強烈な印象を残しています。

中国人の先生が知らないことも知れるように

考えてみてください。日本人が知らないほどの日本語を中国人が知っているのは、教科書をよく勉強していたり、日本が大好きだったりするからです。

私たちも中国語を勉強するときは同じように、よく中国語の教科書を勉強して、ネイティブの先生を上回るほど中国を好きになるといいでしょうね。

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ヤン・ファン (楊芳) この記事を書いた人

講師育成で知られる中国・東北師範大学卒業。講師歴は14年に及び、特に日系企業の駐在員やビジネスパーソン向けの指導経験が豊富です。現役の日中医療通訳士としても活動し同行・商談通訳等にも対応可能です
基礎からの正確な発音指導、ビジネス中国語、赴任前短期集中レッスン、HSK・中国語検定対策、日中医療通訳トレーニング。クイック・レスポンス、シャドウイング等の通訳訓練法をレッスンに導入し、実践的なコミュニケーション能力の効率的な習得をサポートします。企業研修(対面・リモート)、個人・グループレッスン、同行・商談通訳等にも対応可能で教材作成、レッスンカリキュラム、講師育成など幅広い分野で活躍。

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