中国四川料理の味付けの特徴

エビチリ、北京ダッグ、担々麺、海鮮やきそば、蒸しシュウマイなどなど、日本の中華料理屋に行くと多種多様な味付けの中華料理が満喫できます。

ところが中国では地域ごとに味が決まっていて、他の味付けはなかなか味わえないのです。

区域ごとに違う味付け

知っている方も多いと思いますが、中国では場所ごとに味付けが違います。

【北京(北京:běijīng)など北方地方】

  • 北京ダッグなど
  • 油っこく塩味が特徴的

【上海(上海:shànghǎi)など東方地方】

  • 八宝菜など
  • 甘酸っぱい味が特徴的

【広東(广东:guǎngdōng)など南方地方】

  • 飲茶など
  • 具材を生かしたあっさり味が特徴的

【四川(四川:sìchuān)など西方地方】

  • 麻婆豆腐など
  • 辛い味が特徴的

つまり日本の中華料理屋ではどの場所の味も味わえるわけですが、基本中国では北京レストランなら北京の味。広州など広東地方ならあっさり系の味付けしか味わえないというわけです。

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味付け固定の弊害

日本人は広東で麻婆豆腐(麻婆豆腐:mápódòufu)を食べようと思ってもレストランにないことに気づきます。

それでも日本人は広東のあっさり味も、上海の甘酸っぱい味も、北京の油でいためる味も確実においしいと感じることでしょう。

しかし四川だけは要注意です。なぜなら四川の辛い味付けは日本人の予想をはるかにはるかに上回る辛さだからです。しかも四川のレストランには基本辛い料理しかありません。

メニュー(菜单:càidān)の8割以上は、辛い物が苦手な人は食べれないメニューです。四川では辛いもので味付けが固定されているのです。そこで店員にこう尋ねます。

nǎgeshìbùlà de

哪个是不辣的?

どれが辛くないですか?

すると「これとこれと」といった感じで、無愛想ながらも指でさして教えてくれます。

辛くないと店員は言ったが

「じゃあこれ」と指をさして注文します。ところが運ばれてきた料理が辛くないとは限りません。

確かに唐辛子(辣椒:làjiāo)は入っていないのですが、別の辛さ、山椒(花椒:huājiāo)辛かったり、コショウ(胡椒:hújiāo)辛かったり、ピーマン(青椒:qīngjiāo)辛らかったり、結局日本人からすると相当辛いのです。

四川では辛いという味付け以外は、味とはみなされないのでしょうがありません。

四川の料理番組

辛いもの以外は味ではない四川ですから、四川の料理番組には特徴があります。いろんな料理の作り方がありますが、ほぼ確実に出てくるのはこの3つのセリフです。

fàngrùlàjiāo

放入辣椒

唐辛子を入れます

fàngrùJiāngmò

放入姜末

ショウガのみじん切りを入れます

fàngrùsuànmò

放入蒜末

ニンニクのみじん切りを入れます

四川の味付けはこれ以外に醤油を入れてみたり、お酒を入れてみたり、ちょっと変わるくらいで、日本人からすると大差ありません。結局似た味なのです。

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実は日本料理も外国人からすると同じ味付け

多種多様な味が食べられない四川から日本に帰ってくると、いろんな味が食べられて幸せと感じます。

しかしあらためて日本料理の作り方を見ると、実は日本も同じ味付けしかしていないことに気づきます。

お酒(料酒:liàojiǔ)、砂糖(:táng)、醤油(酱油:jiàngyóu)、よく見ると結局多種多様に見える日本料理もほとんど同じ味付けだったのです。中国人からすると日本料理はどれも似たようなイメージがあるのはそのためです。

好きな味は一生変わらない

日本人はどんなに外国での生活が長くても日本料理を食べると心からおいしいと感じます。それは小さいころから、一つの同じ味付けを食べ続けているからです。

四川の人は一様に四川の味付けしかおいしいと感じません。

どんな場所で育ったとしても知らず知らずに食べ物の嗜好(口味:kǒuwèi)というのが形作られているのが分かりますね。

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