中国の警察②実践

前回は警察関連の組織や被害に遭ったときの通報の仕方などについてお話ししました。今回は実践です。

中国の警察、実体験

中国にはネットやショートメッセージを使った通報の仕方もありますが、やはり電話での通報の方が速いし、確実。

ただその分、中国語を磨く必要があります。少しでも自分で被害を伝えられるように頑張ってみましょう。

自転車事故で

私も一度だけ、中国滞在中に公安のお世話になったことがあります。

陸橋を渡り降りるところで、背後から何かがぶつかってきて飛ばされてしまい、幸い、車道側ではなかったのですが歩道に投げつけられてしまいました。

私にぶつかってきたのは、自転車で牛乳を運んでいる若者。ブレーキが効かなかったというのです。

中国の道路は非常に広いので、陸橋は自転車も渡れるところが多いです。でも、降りて、自転車をひいて渡るのが原則ですけれどもね。

警察へ

そのとき私の体には異常がなかったので、職場と上司の名前、本人名前と携帯番号を聞いたのですが、本人の情報だけ教えてくれました。

それで別れたのですが、翌朝、目が覚めたら肩が動かない。「うわっ、むち打ちか」と相手に連絡しましたが、何度かけても電話に出なかったので通報し、事情聴取を受けることになりました。

事情を説明

公安分局gōng ān fēn jú:公安分局)に出向くと、警察官jǐng chá guān)は「事故发生!(shì gù fā shēng)」と叫びながら、機敏な対応で私を個室に案内してくれました。そこで具体的な話を聞くというのです。

「そうだろうなあ」と思っていたので、私は事前にすべてをA42枚ぐらいにまとめていたので、それを渡しました。すると、警察官はそれを読み上げながら、一つ一つ確認し、自分でも調書を作成しました。

最後に私がそれを確認して署名するのですが、私の書いた内容がそのまんまでした。

それからその警察官、いきなり加害者の携帯に電話したのです。

×× zài ma? bù zài ā, nà me wǒ shì ○○ gōng ān fēn jú de jǐng chá guān,tā húi lái hòu ràng tā gěi wǒ húi diàn huà,wǒ de diàn huà hào mǎ shì・・・

××在吗? 不在啊,那么我是○○公安分局的警察官,他回来后让他给我回电话,我的电话号码是・・・

××いるか? いないのか。それじゃあ、私は○○公安分局の警察官だが、彼が帰ってきたら折り返し電話をさせてくれ。私の電話番号は・・・・」

一瞬凍りつきました。警察と知って、折り返し電話をしてくる加害者っているのでしょうか?案の定、それからその加害者とは音信不通になってしまいました。

頼りになるのか、ならないのか――まあ、それは横に置いておきましょう。

いざという時の中国語

旅行や短期留学で滞在したときにお世話になる事案は、盗難事故だったり、紛失だったりすると思います。

xiǎo tōu!

小偷!

どろぼー!

 

qián bāo bèi tōu le

钱包被偷了

財布を盗まれました。

 

wǒ de shǒu tí bāo bèi qiǎng le

我的手提包被抢了 

バックが奪われました。

※「被抢」=「強奪された」というニュアンスです。

 

wǒ dīu le hù zhào

我丢了护照

パスポートをなくしてしまいました。

一度奪われたものや無くしたものは出てこなくても、保険が下りることもあります。

报失证明

その際、报失bào shī:盗難を届け出る、盗難届け)をし、报失证明bào shī zhèng míng:遺失証明書)を発行するのが公安gōng ān)です。

ここで具体的な状況説明が必要になります。

ちょっとした状況説明として、「午後3時に滞在先の部屋に戻ったらドアノブが壊されていて、室内のテーブルに置いたパソコンもなくなっていた!」という場合、こんな感じの中国語になるでしょうか。

wǒ húi lái fáng jiān shí fā xiàn le mén bǎ shǒu bèi hǔi le, é fàng zài fáng jiān zhūo zǐ shàng de bǐ jì běn dōu bù jiàn le。

今天下午三点我回来房间时发现了门把手被毁了,而放在房间桌子上的笔记本都不见了。

こんな目に遭いたくありませんが、念のため。

wǒ bèi chē zhuàng le

我被车撞了 

車にひかれました。

ただ、正直な話、公安gōng ān)での調書は中国語で作成されるので、詳細を中国語であ話す自信のない方は日本語のわかる中国人に付き添ってもらうことをお勧めします。

パスポート紛失の際は

パスポートを紛失して、領事館で渡航書やパスポートを発行してもらう場合は、派出所ではなく出入境管理局chū rù jìng guǎn lǐ jú)が発行した护照报失证明hù zhào bào shī zhèng míng:パスポート)が必要です。

出入境管理局といえば、日本の入管みたいなものですが、中国では公安gōng ān)の一部門です。公安の仕事には人口や外国人の管理もあります。

护照报失证明を受け取ったら、日本領事館に出向きます。滞在資格や暂居证を再取得する場合は、护照报失证明とパスポートを持って再び出入境管理局へ行きます。

実際に被害にあった場合、申請に必要なものはご自分が加入する保険会社や大使館などに確認してくださいね。

関連記事

  1. タクシーに乗車

    今日は日本のタクシーに比べて価格が安いので、ついつい利用しがちなタクシーについてのお話です。タク…

  2. 強いわけだわ、中国のオリンピック選手の育成

    最近のオリンピックでは、中国がメダル独占することが多くなりました。アメリカと並んで中国は経済大国なだ…

  3. 結婚式の結納金は何回?

    中国にも日本と同じく両者が正式に婚約した際に結納を交わす習慣があります。ところがそれを2回渡すか…

  4. 道路工事

    経済発展と同時に都市開発が進む中国では、都市のあちらこちらで区画整理と幹線道路の新設工事と拡張工事が…

  5. 家具城ってどんなところ?

    市街地の繁華な中心部から少し離れたところによく見かけるのが「○○家具城」とか「○○家具广场」「○○家…

  6. どうやってデートするの?中国と日本の大きな違い

    中国に行って驚くことの1つがデートの方法。国際結婚も増えてきているので、もしかすると中国の方とお付き…

  7. ビックリするほど過激な中国の学力競争

    世界の65カ国で行なわれた「国際学力テスト」で堂々の1位に輝いたのはどの国だと思いますか?中国なので…

  8. 氾濫する形だけの役職名

    「役職名の乱発-従業員20人足らずの会社で、10人の総経理」-重慶市のある新聞に載っていた見出しです…

PAGE TOP