中国語の発音が苦手な初心者におすすめ習得ポイント5選

    1. 中国語発音

    中国語は日本語と同じ漢字を使う言語なので簡単そうに感じますよね。しかし、学習してみると「日本語にない音ばかりで難しい…」「声調が覚えられない」と思ったことはありませんか?

    今回は、発音が苦手な初心者向けに習得のコツをお伝えします!

    中国語の発音が苦手な初心者におすすめ習得ポイント

    中国語初心者に発音習得が必要な理由

    中国語は日本語と同じ漢字を使う言語ですが、発音は大きく異なります。そのため、日本語と同じ発音方法で中国語を話しても中国人には聞き取ってもらえません。

    なぜなら、母音が「あいうえお」の5個である日本語に対し、中国語は36個の母音があるからです。

    例えば、英語のTwitterをツイッターと発音しても伝わりません。同じように麻婆豆腐をマーボードーフとカタカナ発音しても伝わらないんです。

    発音に大きな違いがあるため、学習の初段階で発音にクセがつくと後から修正するのは簡単ではありません。中国語学習を始めたら、まずは正しい発音を身につけましょう。

    中国人に伝わる発音ができると、中国語学習がますます楽しくなりますよ。

    中国語の発音を簡単に習得する5つのポイント

    中国語の発音は耳で聞き頭で理解する

    赤ちゃんが言葉を覚える時をイメージしてみてください。耳から聞いた言葉を認識し口に出すことで言葉を覚えていきます。

    「教えていないのにいつの間にかしゃべっていた!」と周りが驚くシーンをよくみかけませんか?中国語の発音を正しく身に付けるためには視覚で覚えるのではなく聴覚を意識しましょう。

    中国語を聴覚から習得するのに役立つこと

    初心者が中国語を聴覚から習得するにはどうしたらいいのでしょうか?

    中国語の勉強を始めようとなると、初心者は「ではまずはテレビの講座から」となりがちですが、あれは中国語の基本文法やフレーズを勉強するためのものです。

    実は文法やフレーズを覚えるよりも前にしなくてはいけないことがあります。それは、正確な発音を身に付けることです。

    テレビの講座で勉強したフレーズをにわかに自分感覚で発音して満足していては上手になりません。

    【赤ちゃんの言語習得の環境を真似る】

    中国人のような正確な発音を身に付けるには、中国語初心者のうちに、赤ちゃんが言語習得をするのと同じ環境に自分を置くことが重要にとなります。

    中国人が中国語を上手に話せるのはなぜでそしょうか?それは赤ちゃんの時から寝ても覚めても中国語を聞き続けてきたからです。

    つまり、中国語学習初心者は、四六時中いつも中国語を流している環境を作りだすことが重要というわけです。でもそんなことは日本に住んでいてはできません。では、どうしたらいいのでしょうか?

    聴覚から中国語取り入れる環境づくり

    日本にいながら可能な限り、中国語圏に住んでいるかのような、もしくはそれに近い環境を作りましょう。

    中国人の家の様子を思い浮かべてみてください。

    中国の多くの家ではいつも中国語のテレビがついています。中国の子どもたちの耳には中国語のニュースが流れてきます。番組が変わってアニメが流されれば、子どもたちはそれに釘付けになります。

    家族は常に中国語で話しかけてきて、外から聞こえてくる雑音さえも中国語です。こうやって自然とそのフレーズやイントネーションを学んでいるんですね。

    日本にいて似た環境を作るには、中国のドラマやアニメ、映画などを常に流しておくなんていうのもいいかもしれません。

    【中国語のおすすめ映画やドラマ】

    アクションが好きな方は、ジャッキーチェン(成龙:chénglóng)のカンフーシリーズを全部中国語で見るといいでしょう。ジャッキーチェーンなら楽しく見れます。自然と中国語独特のイントネーションやフレーズを耳に流し込むのです。

    ドラマ好きな方は、日本でもある程度人気が出た「都挺好的」(dōu tǐng hǎo de)というドラマを見るのがおすすめです。ストーリーが面白くて見入ってしまうでしょう。

    これらの映画やドラマを見るとき、できれば中国語字幕だけのほうが中国語だけに集中していいのですが、意味が分からないと辛いというのであれば、中国語放送の日本語字幕でもよいでしょう。

    目的はいつも中国語を耳に流し続け、独特のイントネーションを聴覚から習得するということです。これを何百時間も何千時間も行いましょう。すると自然と正確なイントネーションがインプットされます。

    さて聴覚から学ぶという基本に続いて、次のポイントは中国語の発音の口の形を覚えることです。

    中国の女性の口の接写。

    中国語の口の形

    初心者が中国語を勉強するために最初にしたほうがいいこと、それは中国語の口の形を筋肉に覚えさせることです。

    日本語の母音と中国語母音を発音する口の形が違うので何度も反復練習して体で覚える必要があるんですね。

    中国語の「a」は日本語より口を大きく開きます。「i」は日本語より、口を大きく横に引っ張ります。「u」は口をとがらせて、「e」は喉からのみ音を出します。「o」は日本語よりもっと喉奥から発声するイメージです。

    いま文章で中国語の単母音のみを説明をしましたが、この説明だけをもとに母音の練習をしてもおそらく失敗します。それは正解の口の形がいまいちわからないからです。

    では初心者はどうやって口の形を正確に覚えたらいいのでしょうか?

    一番良いのは中国人ネイティブと練習して習得することですが、それができない場合は「動画で口の形を覚えること」です。

    動画で口の形を覚えるのがどう役立つのか、習得が難しいといわれる「そり舌音」を例にして解説しましょう。

    発音練習の動画を見て口の形と舌の位置を確認

    中国語には21個の子音があります。なかでも日本人が苦手とする子音が「そり舌音」です。「zhi chi shi」の3つあり、独特な口の形と舌の位置、息遣いがあるため難しく感じますよね。

    多くの初級向け教材には発音方法が載っていますが、見ているだけではイメージしにくいかと思います。動画を使って実践しながらコツをつかみましょう。

    口の形を習得する上での最適な動画を見つけるのは簡単です。

    動画サイト等で「そり舌音 中国語」と入力し検索をかけましょう。中国人ネイティブたちが丁寧に説明しているそり舌音の説明動画がたくさん出てきます。

    彼らの発音と口の形は完璧です。かつ日本語で上手に説明してくれているので、初心者には最適ですね。発音は決して自分だけで勉強せずに、こういう動画で勉強することにいたしましょう。

    続いて母音と子音を組み合わせた時の発音イメージを習得することです。中国語の特徴は日本語よりも母音をしつこく残して発音します。

    ちょっとイメージできるように、よく使うあいさつの言葉を使って解説しましょう。

    中国の電子画面。

    母音と子音の区別を意識した発音練習

    中国語は日本語と違い、母音と子音を分けて発音する特徴があります。「你好」と「谢谢」をピンイン表記でみてみましょう。

    nǐhǎo」は「ニーハオ」ではなく「ニィハァォ」

    xièxie」は「シェイシェイ」ではなく「シィェシィェ」

    少しイメージが湧きませんか?

    はっきりと母音を発音することは、初めは慣れないかもしれません。ごはんを「ごぉはぁん」とは言いませんよね。学習初段階では中国語の発音に口が慣れるまで、母音と子音を区別した練習がおすすめです。

    口の形、母音の強調という初心者が中国語発音を習得するポイントを考えてきました。続いてのポイントは「四声」の習得です。

    中国語の発音「四声」をマスターしよう

    正しく中国語を発音するには、正しい声調の習得も必要です。「四声」と呼ばれる声調を無視して発音すると間違った意味で伝わってしまう可能性があります。

    例えば「 yán」を「烟 yān」と言ってしまうと、

    あなた不好意思,麻烦你了。请问,盐(yān)在哪里呢?

    店員啊!?烟在这儿没有啊!

    このように声調を間違えてしまうと正しく伝わらず、塩が買えない可能性があります。正しく伝えるために中国語の発音は「四声」の習得も必要です。

    初心者が「四声」を最初に練習する際に、注意したほうがいいのは2声と3声の発音でしょう。

    2声の発音

    まずは2声です。下から上へと上がっていく音なのですが、初心者が一人で練習するとどうしても直線に「/」と上がるのではなく曲線的に「ノ」と上がってしまいます。

    つまり「盐 yán」と2声で発声しているつもりでも、日本人はよく曲線的な「ノ」の上がり方をするので、中国人には3声との区別がつきにくいようです。

    この2声の発音をしっかり身に付けるためにはどうしたらいいですか?

    そう、先ほどと同じくユーチューブで「中国語 2声発音」と調べてみましょう。発音のコツとなる動画たくさん出てきます。ネイティブ先生の発音通りに2声で発音すれば大丈夫です。

    3声の発音

    つづいて3声ですが、よくピンインの上にある記号が「∪」という感じで、下がっていき、また上がるという表示になっているため、日本人はこの形通り、低いところから下げてまた上げるような発音をしようとします。

    実は単発に一文字だけの3声の音を発音なら、この低い音から始まりさらに低くなり少しだけ上がって低いところで止まるとなります。

    しかし初心者の日本人はこの微妙なイントネーションを再現できません。聞こえたまま再現しようと思って発声すると中国人にはどうしても2声に聞こえてしまう、これは中国語初心者あるあるです。

    ですから初心者が3声を発音するときは、ズバリ低く下げたままの状態で発音することを心がけるとよいでしょう。「_」というイメージです。

    初心者にとって「3声の発音は死んでも上がらない」をモットーに発音すると間違いありません。どうぞこの3声の発音も「中国語 3声」と検索し動画で確認してみましょう。

    動画チェックもよいのですが、なんといっても発音の苦手を克服するのに一番よいのは、次なるポイント「ネイティブの中国人にチェックを受ける」ことです。

    マーカーで上手に漢字を書く女性。

    中国語の発音をチェックしてもらう

    独学で勉強している初学者は自己流の中国語発音が身についてしまう可能性があります。正しい発音を習得するために「普通」が話せる中国人にチェックしてもらいましょう。

    広大な中国には、地域によって訛りや強い方言が存在します。そのため、普通の発音と声調が分かる中国人や先生に確認してもらいましょう。苦手な発音や声調があれば、クセがつく前に修正することができます。

    誉め言葉の重要性

    中国人とマンツーマンで発音チェックを受けるメリットは、正確な発音を目の前で訂正してくれるだけではありません。もっと大きなメリット、それは褒め言葉です。

    人間、何歳になっても、褒められる(称赞:chēngzàn)と嬉しいものです。

    中国語の発音は難しいので最初はうまくいきませんが、何回も練習しているうちに先生から「発音がよくなったね」と褒められる日が必ず来ます。ネイティブから発音を褒められれば自信がつき、より中国語学習が楽しくなりますよ。

    中国語の発音を簡単に習得する5つのポイントまとめ

    中国語学習を始めたら、まずは正しい発音で土台をつくることが大切です。一度ついてしまった発音のクセは簡単には直せません。

    わたしは散歩や自転車に乗っている時に中国語を口ずさむよう意識しています。そうすると自転車に乗っていない時も自然と中国語を口に出すようになりました。

    「中国語の発音は難しいからあとでやろう」ではなく、毎日の歯磨きのように習慣にしていきましょう。

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