中国と日本が仲良くできない意外な理由「崇洋媚外」

  1. 中国経済・社会

ヤフーニュースのコメント欄をみると、一部の日本人は中国や韓国を見下すことに必死です。実は中国や韓国でもそれはまったく一緒なのです。

どうしてアジアの国はお互い尊重しあえないのだろう?と感じる人は少なくありません。それはどうしてなのでしょうか?

中国と日本が仲良くできない意外な理由「崇洋媚外」

尊重し合えない理由

日本人が中国を好きになれない一般的な理由

まずは日中が仲良くできない一般的な理由から取り上げましょう。

日本が中国を好きになれない理由はもちろん人それぞれ違います。ここで述べるのは大多数の方の意見です。

zhōngguórénméiyǒulǐmào

中国人没有礼貌.

中国人はマナーがない

zhōngguóréntānàiqiáncái

中国人贪爱钱财.

中国人はお金にがめつい

日本人が中国人を好きになれないという場合、このような文化の違いからくるものが主な原因のようです。

中国人が日本を好きになれない一般的な理由

つづいて中国人が日本人を好きになれないと言われる一般的な理由を取り上げましょう。下記のような理由がよくあげられます。

rìběnyǐqiánqīnlüèzhōngguó

日本以前侵略中国.

日本が以前中国を戦略した

rìběnguótǔmiànjīhěnxiǎo

日本国土面积很小.

日本の国土面積は小さい

中国人が日本人を好きになれないという場合、文化の違いよりも上記のような実際の歴史や国力から来ているようです。

礼儀を重んじる日本と力を重んじる中国のそれぞれの見方が反映されています。

白い背景に中国の国旗。

メディアの影響

日中がいがみ合ってしまう理由としてもうひとつ考慮しないといけないのは、メディアの影響(媒体影响 : méitǐyǐngxiǎng)です。

中国のメディアが情報制御されているのは有名ですが、実は日本も世界的に見ると福島原発事故以降、情報制御がされている国と見られています。

日中相手国の悪い点を取り上げる要因

日中が相手国の悪いところばかり取り上げる理由は若干違うようです。

【中国の場合】

中国の場合、メディアが日本の悪い情報ばかり取り上げるのは、16億を超えるあの国民を治めるためです。

国民の不満が政府に向かないようにする最もよい方法はなんでしょう?それは「共通の敵を作ること」です。その栄えある対象に日本が選ばれているわけです。

【日本の場合】

日本の場合、メディアが中国の悪い情報ばかり取り上げるのは、それが日本国民が喜ぶ情報だからです。

中国にも日本とは違うよい点がたくさんありますが、そんなことをメディアが報じたところで、日本人は週刊誌を買いませんし、日本の政治上プラスにもなりません。

中国とアメリカの国旗が描かれた天秤。

気づきにくい原因「崇洋媚外

これは気づきにくい点なのですが、最後にひとつ中国と日本が仲良くできない理由を取り上げましょう。

それはある中国語の四字熟語(成语:chéngyǔ)に表されています。あまり意識することはない点ですがズバリ指摘されてみるとほとんどの人が納得するかもしれません。その言葉は…

chóngyángmèiwài

崇洋媚外

西洋かぶれ・西洋崇拝

中国では有名な成語です。つまりアジア人は無意識のうちに 欧美Ōuměi)つまり「ヨーロッパとアメリカ諸国をすごいと思ってしまう傾向がある」ということです。これは中国だけでなく、日本でも韓国でも同じです。

もしも隣に欧米の人がいて話したり、一緒に町を歩いたりするならアジア人はとても光栄(殊荣:shūróng)と感じてしまいます。

途中、欧米の方との文化が違いに接したところで、自国との違いを批判する気にもなりません。スイス人と話しているときに国土が小さいからといって馬鹿にする気にもなりません。

すでにアジア人は「ヨーロッパ・アメリカ>アジア」と思っているのです。

ところが同じアジア人同士では特別な尊敬の念は湧き出ないために、その違いを批判したくなります。

実は似た国・日本と中国

兄弟同士は言いたいことを言い合うものです。日本、中国、韓国がいつもお互いのことをいろいろ言うのは、潜在意識の中で似たもの同士と感じているからなのかも知れませんね。

使える中国語をカフェで習得
何度でも聞ける1対1レッスンはコスパ最強
【先生を選んで、無料体験する!】

開く

この記事を読んだ方はこんな記事も読んでいます

中国で携帯電話でお互いの写真を撮る男性と女性。

自撮りが大好きな中国人

日本でも自撮りが流行ってきましたが、いまだに自撮りを恥ずかしいことだと思っている人は多いのでは ?そのような人はぜひ中国人から見習うといいでしょう。中国人はどこで…