中国と日本の春の違い-独特な季節の感じ方

  1. 中国語日常会話

四季を楽しむという点では日本はとっても幸せな国です。日本人は当たり前と思っている季節の変化も世界では当たり前ではないのです。それは春(春天: chūntiān)という季節に現れているかもしれません。

中国の春は独特です。日本とどこが違うのでしょうか?

中国と日本の春の違い-独特な季節の感じ方

中国と日本、春の感じ方の違い

日本はツクシが顔を出し、梅、桜と咲くので、見るものを通して春の到来を感じます。ところが中国では春の到来の感じ方が違うのです。どうやって感じるのでしょうか?

zuìjìn nuǎnhuo le

最近暖和了

最近zuìjìn)は日本語の漢字の意味そのままです。暖和nuǎnhuo)というのは「暖かい」という意味です。ちなみに「暑い」というのは)ですので間違わないようにしましょう。

つまり、中国では視覚で春を感じることは少なく、単に「最近暖かくなったな」というだけの春の感じ方をします。春の象徴である桜はほとんどありません。

中国の春は短い

日本では一定期間、春を満喫することができます。梅がピンクに彩り、桜が満開となると日本中は春に包まれます。桜が散ってしまってもしばらくは温暖な季節が続くので3~5月の約3ヶ月は春を楽しめるでしょう。

ところが中国は違います。「暖かくなったなぁ」と感じたらすぐ次に、どう感じるのでしょうか?

āiyā , xiàtiān lái le!

哎呀,夏天来了!

哎呀āiyā)というのは中国語の感嘆語で「なんてこった」という意味になります。夏天xiàtiān)は「夏」という名詞、lái)は「来る」という動詞です。

中国では春の到来を感じてもしばらくすると「なんてこった。もう春が来た」と感じてしまうのです。

中国で春と感じるは1ヶ月もあればよいほうでしょう。20度くらいの暖かい季節になったなぁと感じるのはつかの間で、すぐに気温が30度くらいに上昇し、過ごしにくくなってしまいます。

手でジェスチャーをする若い中国人女性。

中国人には言ってはいけない話題

中国にいる日本人は中国の春を物足りなく感じます。そこで思わず中国人に「日本では梅や桜とか、いろいろな春の花が咲くんだよ」と言いたくなります。

どういう結果になりますか?かならず中国人はこう言います。

zhōngguó yě yǒu ya

中国也有呀.

中国にもあるよ

日本人が少しでも「日本にはこんなものがある」という発言をすると、必ずと言っていいほど「中国にもある」と中国人は張り合ってきます。

都市部にはありませんが、中国にも山の手にはわずかながら、梅も桜も咲いているので、張り合いたくなるようです。

中国人は、他の国民から看不起kànbuqǐ)つまり「見下げられている」と感じると敏感に反応する国民性です。

別に張り合う気持ちはなく、単に日本を懐かしく思っているというような発言であっても、中国人の前では日本のことを自慢しているととられる発言には気をつけるようにしましょう。

女性は青い背景に地球儀を持ち、中国への愛を誇示しています。

独特なのは中国?日本?

中国は大陸なので、さまざまな国の人が集まっています。日本よりも外国人に触れる機会は多いでしょう。

春について語ろうと思っても中国人は敏感に反応するので、外国人同士で「中国の春って短いよね」と気持ちを分かち合おうとします。どうなりますか?

ブラジル人は「ブラジルなんて一年中夏だぜ」という返答が返ってきます。カナダ人は「うちはほとんど冬だ。暖かくなったとしても10度くらいだ」という返答が返ってきます。

中国に住んでいる日本人は、中国の春は独特と感じますが、ちゃんと四季を楽しめる日本こそがとっても恵まれており、世界的に見て独特な場所なのかも知れません。

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ヤン・ファン (楊芳) この記事を書いた人

講師育成で知られる中国・東北師範大学卒業。講師歴は14年に及び、特に日系企業の駐在員やビジネスパーソン向けの指導経験が豊富です。現役の日中医療通訳士としても活動し同行・商談通訳等にも対応可能です
基礎からの正確な発音指導、ビジネス中国語、赴任前短期集中レッスン、HSK・中国語検定対策、日中医療通訳トレーニング。クイック・レスポンス、シャドウイング等の通訳訓練法をレッスンに導入し、実践的なコミュニケーション能力の効率的な習得をサポートします。企業研修(対面・リモート)、個人・グループレッスン、同行・商談通訳等にも対応可能で教材作成、レッスンカリキュラム、講師育成など幅広い分野で活躍。

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