偽中国語の教科書|面白い例文50選と基本ルール、中国人に通じるかまで徹底解説!
SNSのタイムラインで、「我猛烈空腹」「明日仕事憂鬱」といった、漢字だけの不思議な日本語を見たことはありませんか? それが、今ネット上で密かなブームとなっている「偽中国語」です。
一見すると中国語のようですが、実はこれは日本人が日本語の文法をベースに、漢字だけで作り上げた新しいコミュニケーションの形。その独特の面白さと手軽さから、多くの人々を魅了しています。この記事では、そんな謎多き「偽中国語」の世界を、初心者の方にも分かりやすく、そして深く徹底的に解説していきます。
偽中国語は、漢字という共通点を活かしたユニークなコミュニケーションですが、本格的に言語を学ぶなら、やはり基礎からしっかり学ぶのが一番です。例えば、信頼できる中国語教室で学ぶことで、より深い文化理解や正確なコミュニケーション能力が身につきます。言葉の遊びを楽しみつつ、本物の言語への興味も広げてみてはいかがでしょうか。
目次
偽中国語とは?漢字だけで会話する新たなネット文化の魅力
まずは、「偽中国語」が一体何なのか、その基本的な概念と魅力の核心に迫ってみましょう。単なる「文字遊び」と片付けるには惜しい、奥深い世界が広がっています。
日本で生まれた漢字だけのコミュニケーション
偽中国語とは、その名の通り「偽(にせ)の中国語」です。しかし、これは中国語を貶めるものでは全くありません。むしろ、日本語の中に含まれる「漢字」という要素だけを抽出し、再構築して作られた、日本発祥のネットミームであり、一種の言語遊戯なのです。
偽中国語の定義
- 日本語の文章から、ひらがな・カタカナを排除する。
- 漢字と、一部の記号(「?」「!」など)のみで構成される。
- 文法構造は基本的に日本語に準じるが、大きく省略・変形される。
- 日本人同士が、漢字の知識を元に意味を推測し合って楽しむ。
例えば、「私は昨日、美味しいラーメンを食べました」というごく普通の日本語。これを偽中国語に変換すると、「我昨日、美味拉麺食了」といった形になります。ひらがなが消え、漢字だけで構成されているのが分かりますね。この「なんとなく意味が通じる」絶妙なラインが、偽中国語の醍醐味なのです。
なぜ今、偽中国語がSNSでブームなのか?
偽中国語の起源は2009年頃に遡ると言われていますが、特に近年、X(旧Twitter)などのSNSを中心に再び大きな注目を集めています。その理由はいくつか考えられます。
- 知的パズルとしての面白さ:限られた文字(漢字)だけで、いかに意図を正確に、あるいは面白く伝えるか。これは一種の知的ゲームであり、表現力を試すパズルのような楽しさがあります。受信者側も、断片的な漢字から意味を読み解く「謎解き」の面白さを味わえます。
- 独特の文体とリズム感:ひらがなを排したことで生まれる、漢文のような硬質で荘厳な雰囲気。あるいは、電報文のような簡潔でリズミカルな文体。この独特の語感が、普通の日本語にはない新鮮な魅力を生み出しています。
- 匿名性と気軽さ:SNS「対多」のように、IDの概念がないプラットフォームで特に流行したことからも分かるように、偽中国語はどこか無機質で感情が読みにくい側面があります。これにより、普段は書きにくい本音や弱音も、オブラートに包んで気軽に発信できるという心理的なメリットがあるのかもしれません。
これらの要素が組み合わさり、偽中国語は単なる一過性のブームに留まらない、創造的で継続的なネット文化として根付き始めているのです。
偽中国語と本物の中国語との違い
非常に重要な点ですが、偽中国語は、本物の中国語(普通話)とは全く異なります。中国語学習者が偽中国語を見ると、その「非文法的」な構造に驚くことでしょう。
項目 | 偽中国語 | 本物の中国語 |
---|---|---|
ベースの文法 | 日本語 | 中国語(SVO型など) |
単語 | 日本語の漢字を使用(和製漢語が多い) | 中国語の単語を使用 |
発音 | 日本語の音読み・訓読みを想定 | ピンインに基づく声調がある |
例:「私は猫が好きです」 | 我猫好 | 我喜欢猫 (Wǒ xǐhuān māo) |
このように、偽中国語はあくまで「日本語話者が、日本語の感覚で漢字を並べたもの」です。しかし、後述するように、時として奇跡的に中国人にも意味が通じることがあり、それがまた新たな驚きと面白さを生んでいます。
誰でも簡単!偽中国語の作り方【基本3大ルール】
「なんだか難しそう…」と感じた方もご安心ください。偽中国語の基本的な作り方は驚くほどシンプル。以下の3つのルールを意識するだけで、あなたも今日から「偽中国語ユーザー」の仲間入りです。

基本はシンプル!日本語から「かな」を消すだけで始められる
ルール1:日本語の「ひらがな」と「カタカナ」を消す
これが最も重要かつ基本的なルールです。まずは、あなたが書きたい日本語の文章を思い浮かべてください。そして、その文章からすべての「ひらがな」と「カタカナ」を削除します。
元の日本語
「このケーキはとても美味しい」
変換後
「此 非常美味」
この段階では、まだ意味が通じにくいかもしれません。しかし、これが偽中国語作成の第一歩。まずは躊躇なく、かな文字を消し去る勇気を持ちましょう。
ルール2:意味が通るように漢字を選ぶ
かな文字を消しただけでは、意味が不明瞭になることが多々あります。そこで、元の日本語の意味を損なわないように、別の漢字に置き換えたり、補ったりします。
先ほどの「此 非常美味」の例で考えてみましょう。「この」は「此」でも良いですが、「このケーキ」という対象を明確にするために「此西洋菓子」などと補うとより丁寧です。「とても」は「非常」でも通じますが、「猛烈」「大変」など、ニュアンスに合わせて漢字を選ぶと表現が豊かになります。
- ひらがな部分の漢字化:「とても」 → 「大変」「非常」「極」
- カタカナ部分の漢字化:「ケーキ」 → 「西洋菓子」「甘味」
- 文脈を補う漢字の追加:「美味しい」 → 「味美味」「食感良好」
この漢字選びのプロセスこそ、書き手のセンスや語彙力が問われる、偽中国語の最もクリエイティブで面白い部分です。
ルール3:文脈で補う!助詞や接続詞は大胆にカット
日本語の文章を滑らかにする「てにをは」(助詞)や、「しかし」「だから」といった接続詞。これらは偽中国語では基本的に省略されます。すべてを漢字で表現しようとすると、かえって文章が硬く、不自然になってしまうからです。
【悪い例】「我之部屋於掃除為、然未終了」
→ これでは漢文の書き下し文のようで、偽中国語特有のテンポ感がありません。
【良い例】「我部屋掃除、然未終了」
→ 助詞を大胆にカットすることで、「自分の部屋の掃除、しかし終わらない」という状況がリズミカルに伝わります。
読者は前後の文脈から、省略された助詞や接続詞の意味を自然に補ってくれます。この「読解力を信頼する」というスタンスも、偽中国語の重要な文化なのです。
【場面別】思わず笑える!面白い偽中国語 例文50選
理屈は分かっても、やはり具体的な例を見るのが一番の近道。ここでは、日常の様々なシチュエーションで使える、面白くて秀逸な偽中国語の例文を50個、一挙にご紹介します。気に入ったものがあれば、ぜひSNSなどで使ってみてください!

日常の些細な出来事も、偽中国語なら一大叙事詩に?
日常挨拶で使える基本の例文 (1-10)
- おはよう:「早朝」「御早様」
- こんにちは:「今日歯」「昼挨拶」
- こんばんは:「今晩歯」「夜挨拶」
- ありがとう:「感謝」「大変感謝」
- ごめんなさい:「謝罪」「陳謝」「我悪」
- お疲れ様です:「御疲労様」「貴殿労働感謝」
- 元気ですか?:「元気?」「体調如何?」
- お腹すいた:「我空腹」「腹減」
- 眠い:「我眠気」「強烈睡眠欲」
- また明日:「再見明日」「明日再会」
感情を豊かに表現する例文 (11-20)
- 嬉しい!:「我歓喜」「非常幸福」
- 悲しい…:「我悲嘆」「大変悲哀」
- めっちゃ笑った:「大草原」「腹筋崩壊」
- 怒ったぞ!:「我憤怒」「怒髪衝天」
- びっくりした!:「我驚愕」「吃驚仰天」
- 感動した:「我感動」「全米号泣」
- それな(同意):「同意」「完全同意」「我同意見」
- エモい:「感情的」「情緒的風景」
- 最高だ!:「最高」「神懸」
- 信じられない:「信難」「我目疑」
SNS投稿で使える秀逸な例文 (21-30)
- (飯テロ投稿で)飯テロ失礼:「夜食攻撃失礼」
- (推しを見て)顔面国宝:「顔面国宝」「尊過呼吸」
- (ゲームで勝った)完全勝利:「完全勝利」「敵軍壊滅」
- (月曜日が来た)月曜、地獄の始まり:「月曜日、地獄開幕」
- (金曜日の夜)華金最高:「花の金曜日最高」「我解放」
- いいねください:「我求心」「心押下希望」
- バズりたい:「拡散希望」「我有名欲」
- ネタバレ注意:「内容露見注意」「未見者退避」
- 飯作るの面倒くさい:「炊事面倒」「我料理意欲無」
- ネット回線が遅い:「回線遅延」「通信速度亀」
仕事や学校で使える(かもしれない)例文 (31-40)
- 遅刻します:「我遅刻確定」「到着遅延謝罪」
- 今日休みます:「本日休暇取得」
- PCがフリーズした:「電脳不動」「我PC沈黙」
- 会議長すぎ:「会議長時間」「我精神消耗」
- 給料はまだですか:「給金未着?」「我生活困窮」
- 課題が終わらない:「宿題未了」「進捗絶望的」
- 単位ください:「単位授与懇願」「教授慈悲求」
- もう帰りたい:「帰宅願望」「我退勤欲強」
- 納期やばい:「納期目前」「我焦燥」
- 部長の話が長い:「部長話長大」「我時間消失」
ちょっとマニアック?上級者向け例文 (41-50)
- 推しが今日も尊い:「我推、本日大変尊」
- ガチャで爆死した:「抽選大爆死」「我無課金決意」
- 寝坊して絶望:「起床事故発生、我絶望」
- 財布を家に忘れた:「財布自宅待機、我絶体絶命」
- 何もしてないのに一日が終わった:「無為一日終了」
- 明日から本気出す:「明日以降本気開始予定」
- 全ての元凶:「万物根源悪」
- 記憶がない:「我記憶喪失」
- 解釈一致:「我君解釈完全一致」
- それはそう:「其ハ其」
偽中国語マスターへの道!文法ルールを徹底解説
面白い例文で雰囲気を掴んだところで、さらに一歩進んで、偽中国語の「文法」のようなものを深掘りしてみましょう。決まったルールはありませんが、多くのユーザーの間で形成された「お約束」のようなものが存在します。
主語・目的語の表現方法(「我」「君」「彼」など)
これは比較的シンプルです。日本語の一人称・二人称などをそのまま漢字表記に変換します。
- 私、僕、俺:「我」
- あなた、君、お前:「汝」「君」「貴殿」
- 彼、彼女:「彼」「彼女」
- 私たち:「我々」「我等」
文の主語が明らかな場合は、「我」ですら省略されることもあります。(例:「空腹」だけで「私がお腹すいた」を意味する)
助詞(は・が・を・に・へ・と)はどう表現する?
前述の通り、助詞は基本的に省略するのが偽中国語の流儀です。しかし、どうしてもニュアンスを伝えたい場合、先人たちは様々な工夫を凝らしてきました。
- ~は(主題):省略、または文脈を区切る読点「、」で表現。「派」「是」が使われることもあるが稀。(例:皆仕事何? 学生派昨日夜飯回答)
- ~が(主格):ほぼ100%省略される。
- ~を(目的格):これもほぼ省略。動詞の目的語として文脈で理解する。(例:我寿司食 = 私は寿司を食べる)
- ~に(場所・対象):場所は「於」や「在」が使われることがある。(例:我在寿司屋)。対象を示す場合は「対」が便利。(例:我対狂人闘争)
- ~の(所有):「之」「乃」「的」が使われる。中国語の「的」が最もポピュラーになりつつある。(例:我的猫)
否定(~ない)の表現:「不」「未」「無」の使い分け
否定の表現は、偽中国語のニュアンスを豊かにする重要な要素です。主に3つの漢字が使われます。
- 「不」:最も一般的な否定。「~ではない」という状態や意思を示す。(例:「異論不認」= 異論は認めない)
- 「未」:「まだ~していない」という未完了の状態を示す。(例:「我夢国未行」= 私は夢の国にまだ行っていない)
- 「無」:「~がない」という存在の否定を示す。(例:「我金無」= 私はお金がない)
疑問(~か?)の表現:「?」「乎」「如何」
何かを尋ねたい時、偽中国語ではいくつかの方法があります。
- 「?」:最も簡単で分かりやすい方法。文末に「?」をつけるだけで疑問文になる。
- 「乎」:漢文で使われる疑問の助辞。「~か?」という意味で文末に置くことで、古風で格調高い雰囲気を演出できる。(例:「君学生乎」)
- 「如何」:「いかがか?」と提案したり、意見を求めたりする時に使う。Howの意味。(例:「最適言訳如何」)
願望(~したい)の表現:「欲」「求」「希望」
「~したい」という願望を表すには、以下の漢字が便利です。ニュアンスによって使い分けましょう。
- 「欲」:最も直接的で強い欲求を表す。「~が欲しい」というニュアンス。(例:「我金欲」)
- 「求」:何かを探し求めたり、他者に要求したりするニュアンス。(例:「健康的痩身方法求」)
- 「希望」:より丁寧で、漠然とした願いを表す。文末に置くことが多い。(例:「世界平和希望」)
時制(過去・現在・未来)の表現方法
偽中国語には、英語の時制のような厳密なルールはありません。「昨日」「明日」「現在」といった時を表す副詞を使うのが基本です。ただし、完了を表すために中国語の「了」が使われることもあります。
- 過去:「昨日」「先週」「昔」+ 動詞。(例:「我昨日寿司食」)
- 完了:文末に「了」をつけることで「~し終わった」感を出す。(例:「仕事終了了」)
- 現在進行形:「現」「今」「現在~中」などを用いる。(例:「我現遅刻」「我現在寿司屋滞在中」)
- 未来:「明日」「来週」「未来」+ 動詞。(例:「我明日出社拒否」)
受動態(~される)と使役(~させる)の壁
これらは偽中国語の最難関とも言える表現です。確立された文法はありませんが、いくつかの試みが見られます。
- 受動態(~される):「受」「被」を使うのが一般的。「受」は恩恵を受ける場合、「被」は被害を被る場合と使い分ける考え方もある。(例:「明日叱責受予感」「我車破壊被」)
- 使役(~させる):非常に難しい。今のところ「使役」という熟語をそのまま使ったり、「強制」などの言葉で意図を伝えるのが現実的。(例:「彼強制労働」)この領域は、今後の偽中国語の発展が待たれる部分です。
実際どうなの?偽中国語は中国人に通じるのか徹底検証
この言語遊戯に興じていると、誰もが一度は抱く疑問。それは「この偽中国語、本物の中国人に見せたら通じるのだろうか?」というものです。結論から言うと、「文章によるが、意外と通じることが多い。しかし、誤解も多い」となります。

言葉の壁を越える可能性と、そこに潜む誤解のリスク
中国人が見ても意味がわかる偽中国語の特徴
なぜ、文法が滅茶苦茶なはずの偽中国語が、時に中国人にも通じてしまうのでしょうか。それにはいくつかの理由があります。
- 漢字の共通性:当然ですが、日本と中国では多くの共通の漢字を使っています。特に、基本的な名詞(例:「学校」「電車」「水」)や動詞(例:「食」「見」「行」)は、そのままの意味で通じることが多いです。
- 単語の羅列でも意味を推測:中国語話者は、文法的に不正確でも、キーワードとなる漢字が並んでいれば、そこから文脈を推測する能力に長けています。例えば「我 空腹 飯店 行」とあれば、「私がお腹が空いてレストランに行くんだな」と大意を掴んでくれる可能性が高いです。
- 熟語の力:「情報共有」「意見交換」「満場一致」などの二字・四字熟語は、日中双方で同じ意味で使われるものが多く、これらを効果的に使うと、意思疎通の成功率が格段に上がります。
【中国人に通じやすい偽中国語の例】
「我明日東京駅行。新幹線乗車希望。」
→「我(私)」「明日」「東京駅」「行く」「新幹線」「乗る」「希望」というキーワードが明確なため、大意はほぼ100%通じるでしょう。
中国人に誤解されやすい表現と注意点
一方で、意味が全く通じない、あるいは深刻な誤解を招く危険性も常に存在します。特に注意すべきは「同形異義語」の存在です。
漢字 | 日本語での意味 | 中国語での意味 |
---|---|---|
手紙 | てがみ (letter) | トイレットペーパー (toilet paper) |
娘 | むすめ (daughter) | 母親 (mother) ※古い言い方 |
愛人 | あいじん (lover/mistress) | 配偶者、妻 (spouse/wife) |
勉強 | べんきょう (study) | 無理強いする (to force somebody) |
例えば、あなたが親切心で「学習困難? 我勉強手伝」と書いても、中国人からは「勉強を無理強いするのを手伝う?」と誤解される可能性があるのです。このような単語は無数に存在するため、偽中国語はあくまで「日本人同士の遊び」と割り切り、中国人との正確なコミュニケーションには使用しないのが賢明です。
日中間コミュニケーションの新たな架け橋になる可能性
誤解のリスクはありつつも、偽中国語は日中間の相互理解のきっかけになる可能性を秘めています。中国人観光客が日本の店の看板を見て「『無料案内所』…何故案内無料?」と面白がるように、偽中国語は、お互いの言語の違いと共通点を浮き彫りにする格好の教材となり得ます。
偽中国語をきっかけに「この漢字、中国ではどういう意味?」と会話が始まれば、それはもう立派な異文化コミュニケーションです。言葉の「間違い」を恐れず、楽しむ姿勢こそが、国際交流の第一歩なのかもしれません。
偽中国語で頻出!知っておくと便利な漢字・単語集
最後に、偽中国語の世界でよく使われる、覚えておくと表現の幅がグッと広がる便利な漢字や単語をいくつかご紹介します。
感情・状態を表す便利漢字
- 喜、楽、幸
- 怒、憤
- 哀、悲、泣
- 驚、愕
- 憂鬱
- 疲労
- 空腹、満腹
- 眠、睡
- 暇、多忙
- 最強、最高
動作・行動を表す便利漢字
- 行、来、帰
- 食、飲
- 見、聞
- 話、言
- 書、読
- 買、売
- 労働、勉学
- 思考、理解
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カタカナ語はどう変換する?(音訳・意訳・駄洒落)
外来語やカタカナ語の扱いは、書き手の腕の見せ所。主に3つのパターンがあります。
- 意訳:意味を汲み取って、相応しい漢字に翻訳する最もスマートな方法。
(例)スマートフォン → 「賢答機」「携帯電脳」 - 音訳(当て字):元の音に近い漢字を当てる方法。センスが問われる。
(例)アニメソング → 「亜似目孫具」 - 駄洒落型:元の言葉にかけた駄洒落で変換する方法。分かる人にはウケる。
(例)キログラム → 「帰路グラム」
これらの変換を使いこなし、自分だけのオリジナル偽中国語を生み出すのも一興です。
まとめ:偽中国語は言葉の可能性を広げる最高の遊び
この記事では、ネットでブームの「偽中国語」について、その作り方から面白い例文、さらには文法的な考察や中国人とのコミュニケーションの可能性まで、徹底的に掘り下げてきました。
この記事の要点まとめ
- 偽中国語は、日本語から仮名を抜き、漢字だけで構成された日本発の言語遊戯。
- 「仮名を消す」「漢字を選ぶ」「助詞を省く」の3ルールで誰でも簡単に作れる。
- 知的パズルとしての面白さや独特のリズム感が魅力で、SNSを中心に流行中。
- 文法は日本語ベースだが、否定・疑問・願望などには独特の「お約束」が存在する。
- 中国人にも意外と通じるが、「同形異義語」による誤解のリスクも大きいので注意が必要。
偽中国語は、普段私たちが何気なく使っている日本語の奥深さ、そして漢字という文字の表現力の高さを再発見させてくれる、非常にクリエイティブな遊びです。
完璧な文法や正しい表現に縛られることなく、手持ちの漢字だけでなんとか意思を伝えようと工夫する。そのプロセスは、言語の原初的な楽しさを思い出させてくれます。さあ、あなたも今日から、この奥深くも愉快な「偽中国語」の世界に足を踏み入れてみませんか?
貴殿、偽中国語、挑戦如何?