「最近少し太ってしまったから、ダイエットを始めようかな」と決意したとき、その目標を中国語でどのように表現すればよいか迷った経験はないでしょうか。あるいは、中国のSNSや動画サイトでスタイル維持に関するコンテンツを見ていて、字幕の意味を深く理解したいと感じたことがあるかもしれません。
語学の習得は、自分の身の回りのことや興味のあるテーマから取り組むと、圧倒的に記憶に定着しやすくなります。美容や健康管理は万国共通の話題であり、ネイティブスピーカーとの会話でも頻繁に登場する非常に実用的なトピックです。もし本格的に発音や会話のキャッチボールを学びたい場合は、中国語教室でプロの講師から直接フィードバックをもらう環境を整えることも、上達への大きな一歩となります。
本記事では、日常会話でそのまま使えるダイエットの基本単語から、目的別の微妙なニュアンスの違い、中国のSNSで飛び交う流行語、さらには中国独自の文化や格言までを網羅的に紐解いていきます。単なる単語の暗記にとどまらず、文法構造や生きた会話例も豊富に盛り込んでいますので、読み終える頃には、自分の体調や目標を中国語でスムーズに語れるようになっているはずです。
中国語で「ダイエットする」はどう言う?基本の「减肥」をマスター
- ダイエット全般を指す最も一般的な中国語は「减肥(jiǎn féi)」
- 「减」は減らす、「肥」は脂肪という意味を持つ
- 日本語と異なり「减肥」単体で動詞として機能する
- 進行形を作るには「在」や「正在」を前につける
中国語で「ダイエットする」と言いたいとき、最も広く使われ、かつ最初に覚えるべき表現は减肥(jiǎn féi)です。
日本語の「ダイエット」という言葉は、体重を落とすことだけでなく、食事制限や健康的な体型維持など幅広い意味を内包しています。中国語の「减肥」も同様に、特定の手段(運動のみ、食事のみなど)に限定されず、減量を目的とした取り組み全般を指す非常に便利な言葉です。
では、この言葉は具体的にどのような構造になっているのでしょうか。さらに
减肥の意味とピンイン(発音のコツ)
「减肥」は二つの漢字から成り立っています。「减(jiǎn)」は「減らす」という意味の第三声(低く抑えてから少し上げる音)、「肥(féi)」は「肥えている、脂肪」という意味の第二声(下から上へ引き上げる音)です。直訳すると「脂肪を減らす」となり、まさにダイエットそのものを表しています。
- フレーズ
- 我要减肥。(Wǒ yào jiǎn féi.)
- 日本語訳
- ダイエットするつもりです。/痩せたいです。
- 発音・ニュアンス
- 「jiǎn」で声をしっかり低く落とし、「féi」で滑らかに音程を上げます。カタカナの「ジエンフェイ」では声調(イントネーション)が伝わらないため、必ずピンインの音程を意識して発声練習をしてください。
减肥は「名詞」ではなく「動詞」である
日本人学習者が陥りやすいミスの一つに、品詞の捉え違いがあります。日本語では「ダイエット(名詞)」に「する(動詞)」を組み合わせて使いますが、中国語の「减肥」はそれ自体が「体重を減らす」という動詞として機能します。
日本語の感覚で「做减肥(ダイエットをする)」と言ってしまうと、中国語としては不自然な響きになります。「做(する)」という動詞を補う必要はなく、そのまま「减肥」を動詞として文に組み込むのが正しい文法です。
「ダイエット中です」の自然な言い方
現在進行形でダイエットに取り組んでいることを伝える場面は多々あります。食事に誘われた時などに備えて、以下の表現をストックしておきましょう。
- フレーズ1:我在减肥。(Wǒ zài jiǎn féi.)
- 日本語訳:ダイエット中です。
使う場面:最も標準的で汎用性の高い言い方です。「在+動詞」で進行中の状態を表します。 - フレーズ2:我正在减肥。(Wǒ zhèngzài jiǎn féi.)
- 日本語訳:今まさにダイエットをしています。
使う場面:「正在」を使うことで、まさに現在その取り組みの真っ最中であることをより強調できます。 - フレーズ3:我最近一直在减肥。(Wǒ zuìjìn yìzhí zài jiǎn féi.)
- 日本語訳:最近ずっとダイエットをしています。
使う場面:「最近(最近)」「一直(ずっと)」を加えることで、過去から現在に至るまで継続して努力している姿勢をアピールできます。

では、単に「ダイエット中です」という事実を伝えるだけでなく、「これから痩せたい!」「どうしてもダイエットしなきゃ!」という感情や状況の切迫度を表現するには、どのような単語を選べばよいのでしょうか。続いて、助動詞を使った細かいニュアンスの使い分けに迫ります。
「痩せたい」「ダイエットしなきゃ」状況別の細かい言い分け
- 「要」は強い決意や宣言(ダイエットするぞ!)
- 「想」は穏やかな希望や願望(痩せたいなあ)
- 「得(děi)」や「该」は必要性や義務(ダイエットしなきゃ、すべきだ)
- 助動詞を変えるだけで、話し手の心理状態を細やかに表現できる
中国語は動詞の形が変化しない(活用がない)言語ですが、その代わりに動詞の前に置く助動詞の選択によって、話し手の心理状態や状況を驚くほど豊かに表現できます。「ダイエットする」という一つの行為に対しても、その本気度や背景によって使うべき言葉が変わります。
我要减肥:決意や宣言を表す
「要(yào)」は「〜するつもりだ」「〜したい」という強い意志や近い未来の予定を表します。体重計に乗ってショックを受けた直後や、食べ過ぎた翌日に「よし、ダイエットするぞ!」と宣言するような場面にぴったりです。
- フレーズ
- 不行,我要减肥!(Bù xíng, wǒ yào jiǎn féi!)
- 日本語訳
- だめだ、私ダイエットする!
- 使う場面
- 自分への喝を入れる時や、友人に対して高らかに目標を掲げる時に使います。ただし日本語の「明日から本気出す」と同様、その場の勢いで言っているだけの可能性も含みます。
我想减肥:穏やかな希望を伝える
「想(xiǎng)」は頭の中で「〜したいなあと思い描く」という願望を表します。「要」に比べると切迫感や行動への意志は弱く、穏やかな希望のニュアンスになります。
- フレーズ
- 我想减肥,但是不想节食。(Wǒ xiǎng jiǎn féi, dànshì bù xiǎng jiéshí.)
- 日本語訳
- 痩せたいとは思うんだけど、食事制限はしたくないなあ。
- ニュアンス
- 「理想としては痩せたいけれど、厳しい現実は避けたい」という迷いや本音を吐露する場面で非常に自然に響きます。
我得减肥了 / 我该减肥了:必要に迫られた表現
お気に入りのズボンがきつくて入らなくなった時や、健康診断の結果が悪かった時など、「客観的な事実から、そうせざるを得なくなった」という状況を表すのが「得(děi)」や「该(gāi)」です。
- フレーズ
- 这条裤子穿不下了,我得减肥了。(Zhè tiáo kùzi chuān bu xià le, wǒ děi jiǎn féi le.)
- 日本語訳
- このズボンが入らなくなっちゃった、ダイエットしなきゃ。
- 文法解説
- 「得」は「〜しなければならない」という義務や必要性を示します。文末の「了(le)」は「以前はそうではなかったが、今はそういう状況になった」という状態の変化を表す重要なパーツです。
このように、自分の心理状態に合わせて「要」「想」「得」を使い分けられるようになると、会話の表現力が格段にアップします。では次に、「减肥」以外の関連語彙について目を向けてみましょう。実は中国語には、目的に応じて「ダイエット」を細分化する様々な単語が存在します。
减肥だけじゃない!减重・瘦身・节食のニュアンスの違い
- 「减重」は体重という「数値」を落とすこと(医療・スポーツ分野で多用)
- 「瘦身」は見た目を「細く美しく」引き締めること(美容・フィットネス分野)
- 「节食」は食事の「量」を制限する手段を指す
- 「控制体重」は体重を適切な範囲で「管理する」という中立的な表現
日本語の「ダイエット」という一言は非常に便利ですが、中国語では「数値を落としたいのか」「見た目を細くしたいのか」「食事を減らしているのか」によって、使われる単語が明確に異なります。それぞれの単語が持つ固有のニュアンスを理解し、文脈に合わせて使い分けることが自然な中国語への近道です。
减重(jiǎn zhòng):体重という「数値」を減らす
「减重」は文字通り「重さを減らす」ことにフォーカスした表現です。美容目的というよりも、健康診断で医師から指導された場合や、ボクサーなどのアスリートが試合前に階級を合わせるために行うなど、客観的な「数値の低下」を目的とする場面で好まれます。
例:医生建议他减重。(Yīshēng jiànyì tā jiǎn zhòng. / 医師は彼に減量を勧めました。)
瘦身(shòu shēn):細く見せることを意識した表現
「身(体)」を「瘦(細くする)」と書く「瘦身」は、体重の数値よりもボディラインの美しさや引き締まりを重視する言葉です。ヨガスタジオの広告、美容サロン、フィットネス動画のタイトルなどで非常に高い頻度で登場します。「瘦身效果(引き締め効果)」や「瘦身计划(ボディラインを整える計画)」といった複合語としてよく使われます。
节食(jié shí):食べる量を抑える
「节食」は、食事の量を意図的に制限することを指します。つまり、ダイエット(减肥)を成功させるための一つの「手段」です。翻訳アプリ等で「ダイエットする」と入力すると「节食」と変換されることがありますが、運動で痩せようとしている人が「我在节食」と言うのは矛盾が生じますので注意が必要です。
例:只节食不运动,很难长期坚持。(Zhǐ jiéshí bù yùndòng, hěn nán chángqī jiānchí. / 食事制限だけで運動をしないのは、長く続けるのが難しい。)
控制体重(kòngzhì tǐzhòng):体重を適切に管理する
「控制」はコントロール、「体重」はそのまま体重を意味します。過度な減量を目的とするのではなく、太りすぎないように、あるいは痩せすぎないように現状の適正体重をキープ・管理するという、極めて健康的で中立的な表現です。日常会話で「極端なダイエットをしているわけではないけれど、気を遣っている」と言いたい時に重宝します。

目的語彙の使い分けができるようになったところで、次は自分や他人の「体型」そのものをどう表現するかについて学んでいきましょう。体型に関する言葉は、一歩間違えると相手を不快にさせてしまうリスクがあるため、慎重な理解が求められます。
体型(太る・痩せる)を表す中国語と対人コミュニケーションの注意点
- 太っている・太るは「胖(pàng)」、痩せている・痩せるは「瘦(shòu)」
- 相手に向かって「胖子」や「肥」を使うのは失礼にあたる可能性が高い
- スタイルが良いと褒める時は「苗条(miáotiao)」や「身材好(shēncái hǎo)」を使う
中国語で体型を表現する基本的な形容詞は、「胖(太っている)」と「瘦(痩せている)」です。これらに変化を表す「了」をつけることで、「太った」「痩せた」という状態の変化を示すことができます。
胖(pàng)と瘦(shòu)の基本表現
自分の体型の変化を嘆いたり、逆に成果を喜んだりする際によく使われるフレーズです。
- フレーズ
- 我最近胖了。(Wǒ zuìjìn pàng le.)/你瘦了。(Nǐ shòu le.)
- 日本語訳
- 最近太りました。/痩せましたね。
- 注意点
- 「你瘦了」は見た目の変化を述べているだけであり、相手が意図的にダイエットをしたとは限りません。病気や過労で痩せてしまった場合にも使われるため、事情を知らない相手に安易に言うのは避けた方が無難です。
注意!「胖子」や「肥」を人に向かって使うリスク
語彙の知識が増えると、つい知っている単語を使ってみたくなりますが、体型に関する名詞や形容詞の扱いには最大限の配慮が必要です。
「胖子(pàngzi)」は太った人、「肥(féi)」は肥えている状態を指します。家族やごく親しい友人同士で冗談やあだ名として「胖子」と呼び合うことはありますが、学習者が他者に対して「他是胖子(彼は太っちょだ)」「你很肥(君は肥えている)」などと言うのは大変失礼にあたります。「肥胖(肥満)」「脂肪(脂肪)」といった医学的・客観的な複合語の中でのみ使用するようにしましょう。
褒め言葉として使える「苗条」と「身材」
相手のスタイルが良いことをポジティブに褒めたい場合は、単なる「痩せている(瘦)」ではなく、「均整が取れていて美しい」というニュアンスを持つ表現を選びましょう。
- フレーズ
- 她身材很苗条。(Tā shēncái hěn miáotiao.)
- 日本語訳
- 彼女はすらりとしていてスタイルが良いです。
- 発音・ニュアンス
- 「苗条(miáotiao)」の「tiao」は軽声(短く軽く添える音)で発音します。「身材(shēncái)」は体型やスタイルそのものを指す名詞で、「保持身材(体型を維持する)」「身材管理(スタイル管理)」など、美容系コンテンツで非常に頻出する重要単語です。
相手への配慮を押さえたところで、次はより具体的に「〇キロ痩せた」「〇キロ太った」という数値の変化を伝えるための文法ルールを解説していきます。
体重の変化(何キロ痩せたか)を正確に伝える文法
- 変化量は「動詞+了+数量」の語順で表す
- 「掉(diào)」を使って「そぎ落とした」という結果・達成感を強調できる
- 中国の重さの単位「斤(jīn)」は500グラムであるため、キログラム(公斤)との混同に注意
ダイエットの成果を誰かに報告する時、具体的な数字を交えて話すことができれば、会話はより具体的で説得力のあるものになります。中国語で数量の変化を表す際は、日本語とは異なる独特の語順ルールが存在します。
瘦了 / 减了+数量の語順
日本語では「5キロ痩せた」と数量が先に来ますが、中国語では「動詞+了+数量」の順に並べます。動詞の直後に変化を表す「了」を置き、その後に具体的な変化量を付け足すイメージです。
- フレーズ
- 我瘦了五公斤。(Wǒ shòu le wǔ gōngjīn.)
- 日本語訳
- 私は5キロ痩せました。
- 注意点・誤用例
- 誤用例:「我五公斤瘦了」や「我瘦五公斤了」は文法的に誤りです。必ず「瘦了(痩せた)」という結論を先に述べてから、どれくらい?という補足情報(5キロ)を後ろに置くのが中国語の思考回路です。
掉を使って「落ちた」達成感を強調する
苦労して脂肪を「そぎ落とした」「なくした」という結果や達成感を強調したい場合は、動詞の後ろに結果補語の「掉(diào)」を加えます。
例:我终于减掉了五公斤。(Wǒ zhōngyú jiǎn diào le wǔ gōngjīn. / ようやく5キロ落としました。)
この「减掉」は、単純な事実の報告である「减了」よりも、話し手の努力の結晶であるという感情が強く込められた表現です。
要注意!中国の「斤」は日本のキログラムとは違う
ここで、中国のSNSや動画を見る際に絶対に知っておくべきトラップがあります。それは重さの単位です。中国大陸では、日常的に体重を量る際、キログラム(公斤)ではなく「斤(jīn)」という単位が広く使われています。
中国大陸における「1斤」は「500グラム(0.5キロ)」です。したがって、SNSで「我瘦了十斤!(10斤痩せた!)」という投稿を見ても、「10キロ痩せた」と勘違いしてはいけません。正解は「5キロ痩せた」です。動画のサムネイルに書かれている劇的な数字も、すべて半分にして解釈する必要があります。
「1公斤(キログラム) = 2斤」という換算式を頭に入れておくだけで、現地の情報の読み解き方が劇的に変わります。
単位の知識をアップデートしたところで、いよいよ中国の若者たちが集うSNSの世界へ踏み込んでみましょう。教科書には載っていない、リアルでエネルギッシュなネットスラングが飛び交っています。
中国SNS(抖音・小红书)で頻出!ダイエット・フィットネス用語
- 「燃脂」は脂肪燃焼、「暴汗」は大量に汗をかくことを指すネット表現
- 動画を見ながら一緒に運動することを「跟练」と言う
- SNSで日々の記録を投稿することを「打卡」と表現する
- 購買意欲や実践意欲が湧くことを「种草」と呼ぶ
中国のショート動画プラットフォーム「抖音(Dǒuyīn)」や、ライフスタイル共有アプリ「小红书(Xiǎohóngshū / RED)」では、美容やフィットネスに関する投稿が爆発的な人気を集めています。これらのプラットフォームで情報収集をする際、単に「减肥」と検索するだけでは不十分です。現地のユーザーが好んで使うダイナミックなネットスラングを使いこなすことで、より質の高い情報にアクセスできるようになります。
燃脂(脂肪燃焼)と暴汗(大量発汗)
フィットネス動画のサムネイルで最も目を引く文字がこの2つです。
- フレーズ
- 十分钟暴汗燃脂操(shí fēnzhōng bàohàn ránzhī cāo)
- 日本語訳
- 10分で滝汗!脂肪燃焼エクササイズ
- 発音・ニュアンス
- 「燃脂(ránzhī)」は脂肪を燃やす、「暴汗(bàohàn)」は暴風雨のように激しく汗をかくことを意味するネット由来の強調表現です。あくまで視聴者のモチベーションを上げるためのキャッチコピーであり、医学的な効果を保証するものではないという前提で読み解きましょう。
跟练(動画と一緒に動く)と打卡(記録投稿)
自宅でのトレーニング(居家运动)が一般的になる中、生まれた表現です。
「跟练(gēnliàn)」は「跟(ついていく)+练(練習する)」から成り、画面のインストラクターと同じ動きをリアルタイムで行うトレーニングスタイルを指します。「每天跟练二十分钟(毎日20分動画に合わせて運動する)」のように使われます。
また、自分がやり遂げた証をSNSに投稿して習慣化を図る行為を「打卡(dǎkǎ)」と呼びます。本来はタイムカードを「打刻」する意味ですが、「减肥打卡第一天(ダイエット記録1日目)」のように、毎日のルーティン完了報告として使われるのが定番です。
种草(欲しくなる)と拔草(熱が冷める)
美容アイテムやダイエット食品のレビュー動画で必ず目にするのが「种草(zhòngcǎo)」です。直訳は「草を植える」ですが、「他人の推薦を見て、自分も欲しくなる・試したくなる」という心理状態を表します。
例:看了视频以后,我被种草了。(Kàn le shìpín yǐhòu, wǒ bèi zhòngcǎo le. / 動画を見て、すっかり欲しくなってしまいました。)
逆に、期待外れだったり、実際に買って満足して熱が冷めたりした場合は「草を抜く」という意味の「拔草(bácǎo)」が使われます。

SNSでの記録(打卡)はモチベーション維持に有効ですが、ダイエットの道のりは決して平坦ではありません。続けていく上での苦労や、時には諦めてしまう時の気持ちを表現する言葉も知っておきましょう。
モチベーション維持に!ダイエットの継続・成功・失敗を表す言葉
- 「坚持」は困難があっても継続すること
- 「放弃」は途中で諦めてしまうこと
- 「成功」は目標達成を意味し、動詞の前後に置ける
- リバウンドは跳ね返るという意味の「反弹」を使う
語学学習とダイエットの共通点、それは何よりも「続けること」が最も難しく、そして重要であるという点です。自分自身を鼓舞したり、友人の挫折を励ましたりするための表現を学びます。
坚持(続ける)と放弃(諦める)
「坚持(jiānchí)」は、単に継続するだけでなく「困難や辛さがあってもやり抜く」というニュアンスを持つ力強い言葉です。
- フレーズ
- 我坚持不下去了。(Wǒ jiānchí bu xiàqù le.)
- 日本語訳
- もう続けられません(限界です)。
- 文法解説
- 「下去(xiàqù)」は動作の継続を表す方向補語です。「不」を挟むことで「〜し続けられない」という不可能の表現になります。弱音を吐きたい時に非常によく使われます。
反対に、諦めてしまうことは「放弃(fàngqì)」と言います。「她减肥三天就放弃了(彼女はダイエットを始めて3日で早くも諦めた)」のように、副詞の「就(早くも)」と組み合わせて使われることが多いです。
成功(目標達成)と反弹(リバウンド)
見事に目標を達成した場合は「我减肥成功了(ダイエットに成功しました)」と報告します。
しかし、恐ろしいのはその後のリバウンドです。中国語でリバウンドは「反弹(fǎntán)」と表現します。本来はボールなどが「跳ね返る」「反発する」という意味ですが、体重が減った反動で再び増加してしまう現象に見事にマッチした表現です。
- フレーズ
- 我减肥以后又反弹了。(Wǒ jiǎn féi yǐhòu yòu fǎntán le.)
- 日本語訳
- ダイエットした後にまたリバウンドしてしまいました。
- ニュアンス
- 「又(yòu)」を加えることで、「またやっちゃった」という後悔や繰り返しのニュアンスをうまく表現できます。
こうした個人的な悩みから視点を広げ、中国という広大な社会におけるダイエット事情や、背後にある文化的背景についても知識を深めておきましょう。言語と文化は密接に結びついています。
中国のダイエット事情・文化的背景を深く知る
- 「食べてこそダイエットできる」というユーモアあふれる定型句がある
- 過度なダイエットへの警鐘として論語由来の「欲速则不达」が使われる
- 中国では成人住民の過体重・肥満の合計割合が50%を超え、社会課題化している
- 合宿型の「减肥训练营(減量キャンプ)」など独自のビジネスも盛ん
中華料理は世界的に人気ですが、油を多用する調理法や、昨今の甘いタピオカミルクティー(奶茶)ブームなどにより、中国でも肥満は大きな社会問題となっています。ここでは、ダイエットにまつわる中国ならではの表現や事情を深掘りします。
吃饱了才有力气减肥(お腹いっぱい食べてこそダイエットできる)の冗談
ダイエット中なのに、目の前の美味しそうな料理に負けて大食いしてしまった……。そんな自分を正当化する(あるいは自嘲する)時、中国のネット上では決まってこの冗談が使われます。
- フレーズ
- 吃饱了才有力气减肥。(Chī bǎo le cái yǒu lìqi jiǎn féi.)
- 日本語訳
- お腹いっぱい食べてこそ、ダイエットする力が出るんだよ。
- 文法解説
- 「吃(食べる)+饱(満腹になる)」という結果補語の組み合わせです。「才(cái)」は「〜して初めて」「〜してこそ」という必要条件を強調します。「減量するためにまず満腹になる」という完全な矛盾が、このフレーズの笑いのポイントです。
欲速则不达(急がば回れ)に学ぶダイエットの教訓
SNSには「1週間で10キロ痩せる!」といった極端な広告が溢れています。こうした無理な減量に対して、中国人はしばしば古典的な格言を用いて警鐘を鳴らします。
それが欲速则不达(yù sù zé bù dá)です。出典は『論語』の「子路」篇であり、「速さを求めると、かえって目的に到達できない(急がば回れ)」という意味を持ちます。
例:减肥不能太着急,欲速则不达。(Jiǎn féi bù néng tài zháojí, yù sù zé bù dá. / ダイエットは焦りすぎてはいけません。急いては事を仕損じますから。)
中国の肥満統計と減量キャンプ(减肥训练营)の背景
中国国家衛生健康委員会の発表によると、中国の18歳以上の成人住民において、過体重(超重)と肥満(肥胖)を合わせた割合は50%を超えています。経済発展に伴う食生活の変化(高カロリーな外卖・デリバリーの普及など)や、座りっぱなしの生活が原因とされています。
こうした背景から、数週間から数ヶ月間施設に泊まり込み、専属コーチの元で徹底的な食事管理と高強度トレーニングを行う减肥训练营(減量キャンプ)というビジネスが盛んになっています。しかし、一部では極端な指導による健康被害や事故も報じられており、「健康第一」という本質を見失わないことが求められています。
知識を一通りインプットした後は、いよいよ実践です。実際の会話でどのようにこれらの表現を使うのか、ロールプレイ形式で確認していきましょう。
実践!ダイエットを話題にした中国語会話ロールプレイ
- 学んだ単語や文法を実際の会話フローの中で確認する
- 相槌や提案の表現など、コミュニケーションを円滑にするフレーズも習得する
ここでは、学習者が直面しやすい3つのシチュエーションを用意しました。声に出して、自分がどちらかの役割を演じているつもりで読んでみてください。
場面1:友人を運動に誘う
友人A:你最近怎么突然开始运动了?
(Nǐ zuìjìn zěnme tūrán kāishǐ yùndòng le? / 最近どうして急に運動を始めたの?)
学習者B:我胖了三公斤,想减肥。
(Wǒ pàng le sān gōngjīn, xiǎng jiǎn féi. / 3キロ太っちゃって、痩せたいんだ。)
友人A:那我们一起运动吧。我最近也在控制体重。
(Nà wǒmen yìqǐ yùndòng ba. Wǒ zuìjìn yě zài kòngzhì tǐzhòng. / それなら一緒に運動しようよ。私も最近体重管理してるんだ。)
学習者B:好啊,一个人很难坚持。
(Hǎo a, yí ge rén hěn nán jiānchí. / いいね、一人だと続けるのが難しいから。)
場面2:食事の席でダイエット中であることを伝える
同僚:你怎么吃得这么少?菜不合胃口吗?
(Nǐ zěnme chī de zhème shǎo? Cài bù hé wèikǒu ma? / どうしてそんなに少ししか食べないの?料理が口に合わない?)
学習者:不是,菜很好吃。只是我最近在控制体重。
(Bú shì, cài hěn hǎochī. Zhǐshì wǒ zuìjìn zài kòngzhì tǐzhòng. / 違うよ、料理はすごく美味しい。ただ最近体重を管理してて。)
同僚:原来是这样。完全不吃主食吗?
(Yuánlái shì zhèyàng. Wánquán bù chī zhǔshí ma? / そうだったんだ。主食は全く食べないの?)
学習者:不是,我只是调整一下饮食,少吃一点。
(Bú shì, wǒ zhǐshì tiáozhěng yíxià yǐnshí, shǎo chī yìdiǎn. / そうじゃなくて、少し食事を調整して、少なめに食べてるだけだよ。)
場面3:リバウンドについて語る
友人:你上次不是已经瘦了吗?
(Nǐ shàng cì bú shì yǐjīng shòu le ma? / 前回もう痩せたんじゃなかった?)
学習者:别提了,后来又反弹了五斤。
(Bié tí le, hòulái yòu fǎntán le wǔ jīn. / 言わないでよ、その後また2.5キロリバウンドしちゃったんだ。)
友人:这次别太着急,慢慢来。
(Zhè cì bié tài zháojí, mànmàn lái. / 今回は焦りすぎず、ゆっくりやりなよ。)
学習者:对,欲速则不达嘛。这次我要坚持健康饮食。
(Duì, yù sù zé bù dá ma. Zhè cì wǒ yào jiānchí jiànkāng yǐnshí. / そうだね、急がば回れだからね。今回は健康的な食事を続けるよ。)
言語学習とダイエットの道は、どちらも「欲速则不达」であり、地道な継続が最大の鍵となります。この記事で学んだ表現を使って、ぜひ自分なりの「中国語でダイエット宣言」をSNSに投稿したり、友人に話してみたりしてください。
Q&Aコーナー:中国語のダイエット表現に関するよくある質問
Q1. 日本語の「ダイエットする」を直訳して「做减肥」と言っても通じますか?
意味自体は推測してもらえますが、中国語としては不自然です。「减肥」単体で動詞として機能するため、「我减肥(私はダイエットする)」「我在减肥(私はダイエットしている)」とするのが正解です。「做(する)」を付け足す必要はありません。
Q2. 「節食(节食)」は「ダイエット」と同じ意味ですか?
イコールではありません。「节食(jiéshí)」は食事の量を制限するという「手段」のみを指します。運動なども含めたダイエット全般を表したい場合は「减肥」を使いましょう。
Q3. 中国の動画で「瘦了10斤」とありましたが、10キロ痩せたという意味ですか?
いいえ、違います。中国大陸における「1斤(jīn)」は500グラムです。したがって「10斤」は「5キロ」を意味します。キログラムを表したい場合は「公斤(gōngjīn)」を使用します。
Q4. 友人に「ちょっと太ったね」と冗談めかして言いたい場合、「你很肥」で良いですか?
「肥」を人に向かって単独で使うのは非常に荒々しく、大きな不快感を与えるリスクがあります。「你最近胖了一点儿(最近少し太ったね)」のように「胖(pàng)」を使う方が自然ですが、体型の話題自体がデリケートであることには変わりありません。
Q5. 「お腹いっぱい食べてこそダイエットできる」は中国語でどう書きますか?
「吃饱了才有力气减肥(Chī bǎo le cái yǒu lìqi jiǎn féi.)」です。ついつい食べ過ぎてしまった自分への言い訳や冗談として、SNSや日常会話で非常によく使われるユーモアのある表現です。

