中国の工場や取引先とのやり取りで、「不良品があったので対応してほしい」と伝えたい場面はありませんか。「不良品」という単語はそのまま中国語でも使えますが、実際の現場ではそれだけで指示を出すと大きなトラブルに発展することがあります。なぜなら、単に品質が悪いのか、再加工できるのか、廃棄すべきなのかによって使うべき言葉が全く異なるからです。
この記事では、「不良品(bùliángpǐn)」や「次品(cìpǐn)」をはじめとする表現の正しい使い分け、不具合の具体的な症状の伝え方、そして現場で即実践できる隔離・選別・返品の中国語フレーズを分かりやすく整理しました。読んだ直後から現場での行き違いを防ぎ、スムーズな品質管理を行えるようになります。
もし現場での細かい発音チェックや、自社の製品に合わせたロールプレイ形式の実践練習を行いたい場合は、プロの講師からフィードバックを受けるのも効果的です。まずは中国語教室などのレッスンも活用しながら、基本となる言葉の使い分けから見ていきましょう。
中国語で「不良品」を表す言葉の選び方と全体像
- 日常報告では「不良品」で伝わるが、検査や処置では「不合格品」や「废品」などの明確な言葉が必要
- 単語の選び方を誤ると「値引き販売」「手直し」「廃棄」の判断に大きな食い違いが生じる
- 製品の状態だけでなく、検査結果と今後の処置方法までセットで伝えることが最重要
中国語で品質に問題がある製品を表す言葉は多数存在します。どの単語を使うか迷ったときは、「伝えたい対象の状態や判定結果」を基準にして選択するのが確実です。まずは現場で頻繁に使われる主要な語彙を一覧で確認しておきましょう。
| 伝えたい内容 | 適した中国語 | ピンイン | 基本的な意味 |
|---|---|---|---|
| 品質に問題がある品全般 | 不良品 | bùliángpǐn | 不具合品、不良品全般 |
| 基準より品質が劣る品 | 次品 | cìpǐn | 二等品、基準以下の品 |
| 検査基準に合格しなかった品 | 不合格品 | bùhégépǐn | 不適合品、検査不合格品 |
| 傷や欠点がある品 | 瑕疵品 | xiácīpǐn | 傷物、欠点のある品 |
| 欠損や不具合が目立つ品 | 残次品 | cáncìpǐn | 欠陥品、粗悪な二級品 |
| 品質が著しく低い製品 | 劣质产品 | lièzhì chǎnpǐn | 粗悪品 |
| 再加工を行う品 | 返工品 | fǎngōngpǐn | 仕様を満たすため再加工する品 |
| 修理・補修を行う品 | 返修品 | fǎnxiūpǐn | 修理して使用可能にする品 |
| 廃棄処置を行う品 | 废品 | fèipǐn | 廃品、スクラップ扱いの品 |
| 基準に合格した品 | 合格品 | hégépǐn | 検査合格品 |
| 正規の製品・本物 | 正品 | zhèngpǐn | 正規品、通常品質の品 |
初期の口頭報告やざっくりとしたやり取りであれば「不良品」で広く通じます。しかし、公式な検査記録、原因調査報告書、返品・返金交渉、出荷判定の場面では、より客観的な「不合格品」を用いるのが一般的です。

なぜ中国語には「不良品」を表す言葉が複数存在するのか
- 工場では不具合の種類や度合いによって「手直し」「特別採用」「廃棄」など後処理が多岐にわたるため
- 「不良品がありました」だけでは現場の担当者が次の適切なアクションを起こせない
- 対象ロット・不具合内容・不適合基準・今後の処置の4要素をセットで伝える必要がある
製造や検品の現場において、不具合が見つかった製品がすべて同じように処理されるわけではありません。実際の品質管理では、以下のような様々な選択肢が存在します。
- 選別を行って問題のある製品だけを取り除く(挑选)
- 再加工を施して元の設計仕様どおりに戻す(返工)
- 修理を行い、使用可能な状態にして再検査する(返修)
- 顧客の承認を得たうえで条件付きで受け入れる(让步接收)
- 等級を下げてアウトレットや別用途として使用する(降级使用)
- 再利用不可能なものとして完全に廃棄処分する(报废)
例えば、プラスチック筐体の表面に極めて小さな擦り傷がある場合、機能に影響がなければ顧客承認(特別採用)で流せるケースもあります。しかし、内部の電子基板の寸法が公差外であれば、外観がどんなに美しくてもそのまま流すことはできません。
この違いをすべて「不良品」という一言でまとめてしまうと、現地の作業員は「直せばいいのか」「捨てればいいのか」を判断できなくなります。コミュニケーションの行き違いを防ぐためにも、次の4要素を明確にして伝える習慣をつけましょう。
- 対象となる製品名や製造ロット番号(批次)
- 発生している具体的で詳細な不具合現象(不良现象)
- どの基準や図面値に適合していないか(检验标准)
- 今後どのような処置を行うべきか(处置方式)
主要単語の意味・ニュアンス・実用例文
- 「不良品」は外観不良(外观不良)や機能不良(功能不良)など種類を付けて使うとより具体的になる
- 「次品」は二等品・B級品のニュアンスで、偽物(假货)とは全く別の概念
- 「不合格品」は客観的な検査判定、「瑕疵品」は傷や欠点のある品、「废品」は廃棄物を指す
ここからは、現場で高頻度で登場する重要単語について、それぞれの細かいニュアンスと実践的な使い方を深掘りしていきます。
1. 不良品(bùliángpǐn)
日本語の「不良品」と全く同じ漢字で、製品全体の品質や性能に問題があるものを広く表します。実務では単体で使うよりも、「〇〇不良」と不具合の部位や性質を接頭辞として付けることで、伝える情報を具体化します。
- 外观不良(wàiguān bùliáng):外観不良(キズ、汚れ、色ムラなど)
- 尺寸不良(chǐcùn bùliáng):寸法不良(サイズ公差外れ)
- 功能不良(gōngnéng bùliáng):機能不良(動かない、通信できないなど)
- 装配不良(zhuāngpèi bùliáng):組立不良(部品の組み付けミス、ネジの締め忘れ)
- 焊接不良(hànjiē bùliáng):溶接不良・はんだ付け不良
- フレーズ
- 这批产品中发现了五件外观不良品,表面有明显的划痕。
- 日本語訳
- このロットから外観不良品が5個見つかりました。表面に明らかな線傷があります。
- 使う場面
- 受入検査や工程内検査で不具合を発見し、現場の責任者やワーカーへ状況を第一報として報告する際。
- 注意点・誤用例
- 数詞の後の量詞に注意してください。一般品は「个」、精密部品や案件は「件」、機械類は「台」、箱単位は「箱」、ロット単位は「批」を使い分けます。
- 発音・ニュアンス
- Zhè pī chǎnpǐn zhōng fāxiàn le wǔ jiàn wàiguān bùliángpǐn, biǎomiàn yǒu míngxiǎn de huáhén. 「bùliáng」の「bù」は第四声ですが、直後が第二声の「liáng」なので声調変化を起こさず第四声のまま発音します。
2. 次品(cìpǐn)
「次」には「劣る、二番目」という意味があり、「次品」は標準の品質規格に届いていない二等品や規格外品を指します。なお、品質が低い製品(次品)と、ブランドや本物を騙った偽物(假货)は全く別のものであるため混同しないようにしましょう。
- フレーズ
- 请把次品挑选出来,不要和合格品混在一起。
- 日本語訳
- 規格以下の製品を選び出し、合格品と混ざらないようにしてください。
- 使う場面
- ライン作業や出荷前の検品工程で、基準を満たしていない物品を選別・抜き出しするよう指示を出すとき。
- 注意点・誤用例
- 「次品」=「安く売れる品」と勝手に解釈して現場が勝手に判断しないよう注意。安全規格に関わる不具合の場合、二等品であっても出荷は厳禁です。
- 発音・ニュアンス
- Qǐng bǎ cìpǐn tiāoxuǎn chūlái, bú yào hé hégépǐn hùn zài yìqǐ. 「cì」の発音は息を強く出す有気音(ツゥ)です。日本語のツよりも息を強く吐き出します。
3. 不合格品(bùhégépǐn)
品質管理(QC)の現場で最も公式かつ客観的な単語です。感情的な「品質が悪い」というニュアンスを排し、「あらかじめ規定された検査基準・規格に達していない」という事実のみを冷静に伝えることができます。
- フレーズ
- 这批产品的尺寸超出公差范围,判定为不合格品,不能流入下一道工序。
- 日本語訳
- このロットは寸法が公差範囲を超えているため不合格品と判定します。次の工程へ流してはいけません。
- 使う場面
- 正式な検査成績書の発行、品質ミーティングでの報告、受入判定で契約に基づいた不適合を指摘する場合。
- 注意点・誤用例
- 根拠となる図面番号や公差数値を示さずに「不合格品」と断定すると反論を招くため、必ず実測値(实测值)と標準値(标准值)を提示しましょう。
- 発音・ニュアンス
- Zhè pī chǎnpǐn de chǐcùn chāochū gōngchā fànwéi, pàndìng wéi bùhégépǐn, bùnéng liúrù xià yí dào gōngxù. 「bùhégé」の「bù」も第四声のままです。
4. 瑕疵品(xiácīpǐn)と 废品(fèipǐn)
「瑕疵品」は外観上の小さな傷、ホツレ、色ムラなど軽微な欠点がある品物を指し、EC通販の訳あり商品などで多用されます。一方の「废品」は完全に修復不能でスクラップ(廃品)となったものを指します。
「废品(fèipǐn)」は名詞(物)であり、「廃棄する(行為)」は「报废(bàofèi)」という動詞を使います。修復可能な製品に対して不用意に「废品」と伝えると、現場が勝手にスクラップ処分してしまう危険があるため、処分が決定するまでは「不合格品」と表現してください。
不具合の具体的な症状を伝える専門中国語
- 外観・寸法・機能の3カテゴリーで不具合の症状を言えるようにする
- 「有(ある)」「发现(発見された)」「出现(発生した)」の動詞と組み合わせるのが自然
- 具体的な症状を伝えることで現地での原因分析(原因分析)がスムーズになる
不具合が発生した際、単に「不合格品です」と伝えるだけでは不十分です。どのような不具合現象が起きているのかを具体的に説明するための単語集を活用しましょう。
1. 外観に関する不具合用語
| 中国語 | ピンイン | 日本語の意味 |
|---|---|---|
| 划痕 | huáhén | 引っかき傷、線傷 |
| 擦伤 | cāshāng | 擦り傷、摩耗痕 |
| 裂纹 | lièwén | ひび割れ、クラック |
| 凹痕 | āohén | へこみ、打痕 |
| 毛刺 | máocì | バリ(金属・樹脂の突起) |
| 污渍 / 油污 | wūzì / yóuwū | 汚れ、シミ / 油汚れ |
| 色差 / 掉漆 | sèchā / diàoqī | 色ムラ、色差 / 塗装剥がれ |
| 变形 / 翘曲 | biànxíng / qiàoqū | 変形 / 反り、ゆがみ |
2. 寸法・機能に関する不具合用語
| 中国語 | ピンイン | 日本語の意味 |
|---|---|---|
| 尺寸超差 | chǐcùn chāochā | 寸法公差外れ |
| 孔径过大 / 过小 | kǒngjìng guòdà / guòxiǎo | 穴径が大きすぎる / 小さすぎる |
| 装配不到位 | zhuāngpèi bú dàowèi | 組付け不足、はめ込み不十分 |
| 零件缺失 / 混料 | língjiàn quēshī / hùnliào | 部品欠品 / 異材・異品種混入 |
| 无法启动 / 接触不良 | wúfǎ qǐdòng / jiēchù bùliáng | 起動不能 / 通電・接触不良 |
| 漏水 / 漏气 / 漏电 | lòushuǐ / lòuqì / lòudiàn | 水漏れ / エアー漏れ / 漏電 |
| 异响 / 过热 | yìxiǎng / guòrè | 異音の発生 / 異常過熱 |
不具合品を隔離・選別・処置する指示フレーズ
- 不具合発見直後の最優先事項は「良品への混入防止」と「隔離指示」
- 「把(bǎ)」構文(把+対象+動詞+処置)を使うと明確で間違いのない現場指示になる
- 再加工(返工)、修理(返修)、返品(退货)など具体的な処置用語を使い分ける
不具合品が見つかった際、最も避けなければならないのは次工程への流出や良品との混在です。現場の責任者や作業員へ指示を出すときは、処置対象を強調する「把」構文が絶大な効果を発揮します。

1. 隔離・識別・ライン停止の指示表現
- フレーズ
- 请把不合格品隔离起来,贴上红色标签,防止混入合格品。
- 日本語訳
- 不合格品を隔離し、赤い識別タグを貼って、合格品に混ざらないようにしてください。
- 使う場面
- 不具合が発生した直後、現場での緊急一次処置(仮置き・隔離)を作業員へ指示するとき。
- 注意点・誤用例
- 単に「隔離してください」と言うだけでなく、「不合格品隔离区(隔離エリア)へ移すこと」や「赤いタグを貼ること」まで具体的に指示するのが事故防止のポイントです。
- 発音・ニュアンス
- Qǐng bǎ bùhégépǐn gélí qǐlái, tiē shàng hóngsè biāoqiān, fángzhǐ hùnrù hégépǐn. 「gélí qǐlái(隔離してしまう)」という補語表現を入れることで指示が非常に自然になります。
2. 処置内容を決めて伝える表現
- 再加工(返工):这批产品需要返工,返工后必须重新检验。(このロットは再加工が必要です。再加工後は必ず再検査してください。)
- 返品・交換(退换货):收到的商品有质量问题,我们需要申请退货或补发。(受け取った商品に品質問題があるため、返品または代替品の追加発送を申請します。)
- 勝手な処置の禁止:未经批准,不得擅自返工或报废。(承認なしに勝手に再加工や廃棄を行ってはいけません。)
実践!工場現場での会話形式トレーニング
- 「不具合の報告〜一時隔離」と「原因調査〜再発防止策」の2つのリアルな流れを把握する
- 状況確認、数量把握、理由の提示までを実践的な対話でイメージする
- 感情的にならず客観的事実と対策を交わすコミュニケーションが鍵となる
実際現場でどのように会話が展開するのか、ロールプレイ形式でイメージトレーニングしてみましょう。
会話1:不具合の発見から一時隔離まで
検査員:
张经理,这批产品在抽检中发现了外观不良。
(Zhāng jīnglǐ, zhè pī chǎnpǐn zài chōujiǎn zhōng fāxiàn le wàiguān bùliáng.)
張マネージャー、このロットの抜取検査で外観不良が見つかりました。
現場管理者:
具体是什么问题?不良数量是多少?
(Jùtǐ shì shénme wèntí? Bùliáng shùliàng shì duōshao?)
具体的にどのような問題ですか。不良数はいくつですか。
検査員:
十件产品表面有划痕,不符合外观检验标准。
(Shí jiàn chǎnpǐn biǎomiàn yǒu huáhén, bù fúhé wàiguān jiǎnyàn biāozhǔn.)
10個の製品表面に線傷があり、外観検査基準に適合していません。
現場管理者:
请先隔离不合格品,贴上标签,再检查库存和在制品。
(Qǐng xiān gélí bùhégépǐn, tiē shàng biāoqiān, zài jiǎnchá kùcún hé zàizhìpǐn.)
まず不合格品を隔離してタグを貼り、その後、在庫品と仕掛品を確認してください。
会話2:原因分析と再発防止策協議
品質担当者:
目前找到根本原因了吗?
(Mùqián zhǎodào gēnběn yuányīn le ma?)
現在、根本原因は見つかりましたか。
製造担当者:
初步判断是搬运过程中产品互相摩擦造成的。
(Chūbù pànduàn shì bānyùn guòchéng zhōng chǎnpǐn hùxiāng mócā zàochéng de.)
初期判断では、運搬中に製品同士が擦れたことが原因です。
品質担当者:
请确认为什么没有使用保护垫,并提出临时对策和永久对策。
(Qǐng quèrèn wèishénme méiyǒu shǐyòng bǎohùdiàn, bìng tíchū línshí duìcè hé yǒngjiǔ duìcè.)
なぜ保護材を使っていなかったのか確認し、暫定対策と恒久対策を提出してください。
発音の重要ポイント:「不」の声調変化ルール
- 「不」は本来第四声(bù)だが、直後に第四声がくると第二声(bú)に変化する
- 「不良(bùliáng)」は第一声〜第三声の前なので第四声のまま発音する
- 「不对(bú duì)」や「不到位(bú dàowèi)」は第四声の前なので第二声に跳ね上がる
中国語で否定を表す「不」は、後ろにくる漢字の声調によって発音が自動的に変化します。このルールを知っておくと、聞き取りも発声も一気にスムーズになります。
- 第四声のまま発音する場合(直後が第一・二・三星):
不良(bùliáng)、不合格(bùhégé)、不合格品(bùhégépǐn)など。後ろの「良」「合」が第二声であるため、「不」は上から下へ強く下げる第四声のままです。 - 第二声へ変化する場合(直後が第四星):
不对(bú duì)、不要(bú yào)、不到位(bú dàowèi)など。後ろの漢字が第四声の場合、「不」は下から上へ引き上げる第二声(bú)に音調が変わります。
日本人が陥りがちな勘違いと注意点
- 「合格」と「及格」の使い分け(製品検査には合格、試験には及格を使用する)
- 口頭の「明白了(分かりました)」だけで安心せず、相手に次の復唱を求める
- 数値・限度見本(限度样品)・写真などの客観データとセットで管理する
日系企業や中国現場で日本人がよくやってしまうミスとして、「合格」の代わりに「及格(jígé)」を使ってしまうケースがあります。「及格」はテストで赤点を免れた(及第点を得た)という文脈で使う語であり、工業製品の検査判定には必ず「合格(hégé)」「不合格(bùhégé)」を使用します。
また、相手が「知道了(了解しました)」と返答しても、処置の具体的な手順まで理解しているとは限りません。確認のため、次の一文で相手に復唱してもらうと完璧です。
请你再说明一下接下来要做什么。
(Qǐng nǐ zài shuōmíng yíxià jiēxiàlái yào zuò shénme.)
次に何をするのか、もう一度説明してください。
1週間で実務中国語フレーズをマスターする学習ステップ
- 1日単位でステップを区切り、知識のインプットからアウトプットまで順を追って定着させる
- 単語の丸暗記ではなく、自社の製品名や実際の不具合事例を当てはめて練習する
- 最終日は何も見ずに「発見〜報告〜隔離指示」までを一気通貫で声に出す
覚えた知識を仕事で使えるレベルにするため、1週間の実践計画に沿って音読トレーニングを行いましょう。
- 1日目(分類整理):「不良品」「次品」「不合格品」「瑕疵品」「废品」の概念と定義の違いを頭に入れる。
- 2日目(発音特訓):ピンインと声調をみながら、「不」の声調変化や有気音(cì等)を正しく出せるよう音読する。
- 3日目(症状の結合):「发现了+数量+症状(例:发现了5个划痕)」の基本文型を作って何度も口に出す。
- 4日目(指示文のマスター):「把+対象+動詞+結果(例:把不合格品隔离起来)」の型で隔離指示をスムーズに言えるようにする。
- 5日目(交渉表現):返品・交換(退换货)や追注入荷(补货)、送料負担(运费承担)に関する言い回しを練習する。
- 6日目(自社製品への応用):自分が扱っている実際の自社部品名や品目コードを当てはめて短文を作成する。
- 7日目(通し会話):原稿を見ずに「不具合発見〜数量報告〜一時隔離〜原因追及」の流れを一人で声に出して再現する。
独学でよくある悩みと効果的な復習方法
- 単語を知っていてもいざ現場の目の前に立つと口から出ない悩みへの対策
- 自分の声調や発音が現地で通じるかどうかをスマートフォン等で録音して確認する
- 自己流の癖を矯正するため、専門講師を活用した実戦形式の練習も有効
独学でビジネス中国語を学ぶ際、「文法や単語の意味は頭で分かっているのに、緊急の場面でパッと口から出ない」「通じなかったらどうしようと躊躇してしまう」といった悩みを抱える人は非常に多く存在します。
こうした課題を克服するためには、単語単体ではなく「1フレーズを一息で言うシャドーイング」を繰り返し、自分の発声を録音して確認することが近道です。また、自力での独学に限界を感じたり、独特のイントネーションや癖を早く修正したい場合は、レッスンなどを通じてネイティブの講師相手に模擬検品ロールプレイを行うことも選択肢の一つとなります。

よくある質問(Q&A)
- 初心者や実務担当者が現場で感じやすい疑問点をカード形式で回答
- 「日常会話での表現」「検品の訳し方」「良品の言い方」など細かな疑問をクリアにする
- 各カードを読むだけで主要な注意ポイントが復習できる構造
日常会話で店員に「不良品がある」と伝える場合はどの単語が自然ですか?
店舗や通販などの一般的な場面では「这个商品有质量问题(この商品には品質問題があります)」や「这个不能正常使用(これは正常に使えません)」と伝えるのが最も自然で丁寧です。単に「不良品!」と言うよりもスムーズに対応してもらえます。
「検品する」を中国語に直す際、直訳の「检点物品」で通じますか?
「检点物品」は不自然な中国語です。工場の検品作業には「检验(jiǎnyàn)」「检查(jiǎnchá)」「质检(zhìjiǎn)」を使います。例えば全数検品なら「全数检验(全检)」と言います。
「不良率」や「歩留まり」は中国語で何と言いますか?
不良率は「不良率(bùliánglǜ)」または「不合格率(bùhégélǜ)」と言います。歩留まり(良品率)は「良品率(liángpǐnlǜ)」や「成品率(chéngpǐnlǜ)」と表現します。
「良品」を表すのに「正品」という単語を使っても問題ありませんか?
「正品」は偽物やコピー品に対する「正規品・本物」という意味が強くなります。検査を通った通常の良品を指す場合は「合格品」や「良品」を使用するのが適切です。
工場にスクラップ廃棄を指示する場合の決定的なフレーズは?
「请按照废品处理程序报废,并提供销毁记录(廃品処理手順に従って廃棄し、処分記録を提出してください)」が最も確実です。転売防止のために破壊写真の提出を求めるのも効果的です。
独学でフレーズを暗記することも十分に可能ですが、実際のスピード感や相手の不意の返答に対応できるよう、マンツーマンでの対話練習を組み合わせる方法もあります。自分の目的や環境に合わせて適切な学習ツールを選んでいきましょう。
まとめ:状態と処置をセットで伝えて品質トラブルを防ごう
- 「不良品」「次品」「不合格品」「废品」などの役割と使い分けをマスターする
- 最優先の一文「请把不合格品隔离起来」を今日から実践できるようにする
- 不具合現象・発生数量・検査規格・処置指示の4点を提示することで指示の行き違いをゼロにする
中国語での品質管理は、適切な単語選びから始まります。「不良品(bùliángpǐn)」だけでなく、「不合格品(bùhégépǐn)」や「返工(fǎngōng)」などの正確な言葉を組み合わせることで、中国の工場とのやり取りは劇的にスムーズになります。
まずは今回ご紹介した万能フレーズ「请把不合格品隔离起来,防止混入合格品(不合格品を隔離し、合格品への混入を防いでください)」を何度も声に出して覚えてみてください。今日学んだ一言が、明日の現場での品質トラブルを防ぐ大きな武器になります。

