「中国へ行きたい」「来月は出張するつもりです」「この仕事は私がやります」。日本語では自然に言えるのに、中国語にしようとすると「想と要のどちらだろう」「未来だから会を使うのだろうか」と迷うことはありませんか。
中国語の意志表現は、日本語訳だけで一対一に覚えると混乱しやすい分野です。大切なのは、話している内容が「心の中の希望」「具体的な計画」「決定済みの予定」「状況から考えた予測」「自分からの申し出」のどれなのかを見分けることです。
この記事では、想・想要・要・打算・准备・决定・决心・愿意・会・来を、気持ちと行動の段階に分けて整理します。独学で整理しにくいときは、発音や場面ごとの言い分けを中国語教室で確認する方法もありますが、まずはここで自分で選べる判断軸を作りましょう。
読み終えるころには、「したい」と「する予定」、「行きたくない」と「行く予定がない」を区別し、仕事の申し出や提案まで組み立てられる状態を目指せます。最初に全体像をつかみ、そのあとで例文、誤用、会話、発音練習へ進みます。
中国語の意志表現は「気持ち」と「決定の段階」で選ぶ
- 想は希望、打算は計画、会は予測というように役割が異なる
- 単純な強弱ではなく、行動がどこまで具体化しているかで選ぶ
先に判断基準を示すと、希望なら想、計画なら打算、予測なら会が基本です。実行する方向に気持ちが固まっている場合は要、決定した事実を示す場合は决定、自分が引き受ける場合は我来+動詞を使います。
| 表現 | ピンイン | 中心となる役割 | 日本語の目安 |
|---|---|---|---|
| 想 | xiǎng | 希望・考え | 〜したい、〜と思う |
| 想要 | xiǎngyào | 明確な願望 | 〜したい、〜が欲しい |
| 要 | yào | 意志・予定・必要 | 〜する、〜する必要がある |
| 打算 | dǎsuàn | 計画・心づもり | 〜する予定だ |
| 准备 | zhǔnbèi | 準備・実行前の予定 | 〜する準備をする |
| 决定 | juédìng | 選択後の決定 | 〜すると決める |
| 决心 | juéxīn | 固い覚悟 | 〜する決心をする |
| 愿意 | yuànyì | 同意・自発性 | 喜んで〜する |
| 会 | huì | 予測・可能性 | 〜するだろう |
| 来+動詞 | lái+動詞 | 役割の引き受け | 私が〜します |
同じ出張でも、我想去出差は「行きたい」、我要去出差は「行く予定だ」、我打算下个月去出差は「来月行く計画だ」と聞こえます。三つを弱い順、強い順に並べるのではなく、話し手が何を伝えたいかで見分けてください。

では、最初に使用頻度の高い想・想要・要・打算を、一つずつ場面に結びつけて確認しましょう。
「想」と「想要」で希望を伝える
- 想+動詞は柔らかな希望や考えを表す
- 想要は願望を明確にし、名詞と組み合わせて「欲しい」とも言える
「想+動詞」はまだ決まっていない希望にも使える
「〜したい」と穏やかに希望を述べるなら、想+動詞が基本です。実現するか決まっていない段階でも使えるため、旅行、学習、仕事の希望まで幅広く対応します。
- フレーズ
- 我想去中国工作。
Wǒ xiǎng qù Zhōngguó gōngzuò. - 日本語訳
- 中国へ行って働きたいです。
- 使う場面
- 将来の希望を話すとき。就職先や渡航時期が決定していなくても使えます。
- 注意点・誤用例
- 決定済みの日程を知らせる文では、想だけだと希望段階に聞こえる場合があります。「明日行きます」なら我明天要去が合います。
- 発音・ニュアンス
- xiǎngは第三声です。単独では低く抑えてから上げますが、続くqùが第四声なので、実際の会話ではxiǎngを低く保ち、qùを鋭く下げると流れが自然です。
我想跟您商量一件事(Wǒ xiǎng gēn nín shāngliang yí jiàn shì)は、「ご相談したいことがあります」という柔らかな切り出しです。仕事では、いきなり要求を述べるよりも、我想を入口にすると意向を穏やかに示せます。
想には「考える」「思う」「恋しく思う」もある
想がすべて希望になるわけではありません。想一想は「少し考える」、我想他不会来は「彼は来ないと思う」、我很想家は「家がとても恋しい」です。
- 想+動詞:その動作をしたいという希望になりやすい
- 想+文:その内容を「〜と思う」という判断になりやすい
- 想+人・場所:人や場所を恋しく思う意味になりやすい
たとえば「让我想一想。Ràng wǒ xiǎng yi xiǎng.」は「少し考えさせてください」です。ここでの想は、何かをしたいという意志ではありません。後ろに置かれる要素を見る習慣が、読み違いを減らします。
「想要」は願望を明確にし、物にも使える
想要+動詞は、したいことをはっきり表します。また、想要+名詞で「〜が欲しい」と言える点が想との違いです。
- フレーズ
- 我想要参加这个项目。
Wǒ xiǎngyào cānjiā zhège xiàngmù. - 日本語訳
- このプロジェクトに参加したいです。
- 使う場面
- 参加希望を明確に伝えるとき。応募や役割分担の相談にも使えます。
- 注意点・誤用例
- 動詞の前では想だけでも自然な場合が多くあります。我想要去上海も通じますが、単純な旅行希望なら我想去上海のほうが軽やかです。
- 発音・ニュアンス
- xiǎngyàoでは、第三声のxiǎngを低くし、第四声のyàoを高い位置から下げます。願望の対象がはっきり示される響きがあります。
「コーヒーが欲しい」を我想一杯咖啡とは言いません。我想要一杯咖啡、または注文なら我要一杯咖啡とします。想の直後へ物をそのまま置かないようにしましょう。
希望を言えるようになったら、次は実行に近い意志と予定です。ここで要と打算を区別できると、出張や約束の説明がかなり明確になります。
「要」と「打算」で意志・予定・計画を分ける
- 要は実行に近い意志、予定、必要、注文などを表す
- 打算は頭の中にある計画や心づもりを説明する
「要」は実行する方向へ進んだ意志や予定
我要去出差は、単なる「出張したい」よりも、実際に行く方向へ進んでいる言い方です。明日、来週、午後三時などの時を表す語と一緒に使うと、決まった予定として理解しやすくなります。
- フレーズ
- 我明天要去北京。
Wǒ míngtiān yào qù Běijīng. - 日本語訳
- 私は明日、北京へ行く予定です。
- 使う場面
- 移動日や訪問予定が決まっており、事実として相手へ知らせるとき。
- 注意点・誤用例
- 文脈によっては「行かなければならない」という必要の意味にもなります。自発的な希望だけを言うなら想を選ぶと明確です。
- 発音・ニュアンス
- yàoとqùはどちらも第四声です。両方を同じ強さで切りすぎず、yàoをやや短く、目的地のBěijīngを明瞭にすると予定が聞き取りやすくなります。
要は必要や義務にも使われます。申请签证要准备这些资料(Shēnqǐng qiānzhèng yào zhǔnbèi zhèxiē zīliào)は「ビザ申請にはこれらの資料を準備する必要があります」です。事情による必要をさらに明確にしたいときは得、規則上の強い義務なら必须も使えます。
- 我得去出差。Wǒ děi qù chūchāi.:出張に行かなければなりません。
- 我们必须按时完成。Wǒmen bìxū ànshí wánchéng.:期限どおりに完成させなければなりません。
- 我要一杯茶。Wǒ yào yì bēi chá.:お茶を一杯ください。
さらに、会议要开始了(Huìyì yào kāishǐ le)は「会議がもうすぐ始まります」です。この要〜了は意志ではなく、出来事が間近に迫っていることを示します。一つの日本語訳に固定せず、主語と文末の了まで見る必要があります。
「打算」は考えている計画を説明する
時期、行き先、手段などを考えた計画には打算が向いています。「すでに確定した日程」というより、今のところ持っている計画を説明する語です。
- フレーズ
- 我打算下个月去上海出差。
Wǒ dǎsuàn xià ge yuè qù Shànghǎi chūchāi. - 日本語訳
- 来月、上海へ出張する予定です。
- 使う場面
- 今後の予定や進め方を説明するとき。面談で将来計画を話す場面にも合います。
- 注意点・誤用例
- 語順は我+打算+時+動詞です。我明天去打算北京のように、移動動詞の後ろへ打算を置かないでください。
- 発音・ニュアンス
- dǎsuànは第三声+第四声です。dǎを低く、suànを明確に下げます。日本語の「打算」が持つ損得勘定だけに限定されず、日常的な予定にも広く使われます。
你以后有什么打算?(Nǐ yǐhòu yǒu shénme dǎsuàn?)では、打算が名詞として「今後どのような予定がありますか」という意味になります。まだ計画がなければ、我还没有具体的打算(まだ具体的な計画はありません)と答えられます。
「准备・决定・决心」で行動の進み具合を伝える
- 准备は実行へ向けた準備や直前の予定を表す
- 决定は決定した事実、决心は困難があっても進む覚悟を表す
計画より一歩進んだ状況を言いたいなら、准备・决定・决心を使い分けます。準備物をそろえているのか、選択を終えたのか、努力を続ける覚悟を決めたのかで語が変わります。
「准备」は予定と実際の準備を結びつける
我准备下周去广州出差は「来週、広州へ出張する予定です」です。一方、我正在准备出差需要的资料は「出張に必要な資料を準備しています」で、物や手続きを用意する動作を表します。
- フレーズ
- 我正在准备申请留学。
Wǒ zhèngzài zhǔnbèi shēnqǐng liúxué. - 日本語訳
- 留学申請の準備をしています。
- 使う場面
- 資料収集や学校選びなど、実行に向けた作業を始めていることを伝えるとき。
- 注意点・誤用例
- 我打算申请留学なら「申請する計画」です。正在准备を使うと、すでに何らかの準備作業が進行している意味が強まります。
- 発音・ニュアンス
- zhǔnbèiは第三声+第四声です。zh・ch・sh系のそり舌音を意識し、zhǔnの母音を短くしすぎないようにします。
「决定」は決めた事実、「决心」は覚悟
决定は、検討や選択を経て決めた事実を示します。我们决定延期举行会议は「会議を延期することに決めました」です。予定を話す打算とは違い、判断が完了したことが中心です。
决心は、単に選択しただけでなく、困難があってもやり抜く覚悟を表します。我决心把中文学好(Wǒ juéxīn bǎ Zhōngwén xuéhǎo)は「中国語をしっかり身につける決心です」です。下决心+動詞という形もよく使われます。
- フレーズ
- 我下决心每天练习发音。
Wǒ xià juéxīn měitiān liànxí fāyīn. - 日本語訳
- 毎日発音を練習する決心をしました。
- 使う場面
- 継続的な努力が必要な目標について、覚悟を示すとき。
- 注意点・誤用例
- 単なる週末の予定に决心を使うと大げさに聞こえることがあります。軽い予定なら打算、決定事項なら决定が自然です。
- 発音・ニュアンス
- juéxīnは第二声+第一声です。juéをしっかり上げ、xīnを高く平らに保つと、語のまとまりが伝わります。
強い決意には一定要も使えます。我一定要完成这个任务は「私は必ずこの任務を完了させます」です。ただし、你一定要〜と相手へ向けると強い要求になる場合があります。目上の人へ依頼する際は、能不能、方便的话、麻烦您などで調整すると穏やかです。
「会」と「愿意」は意志ではなく予測・同意を見る
- 会の中心は未来への予測だが、約束の返答では意志を含むことがある
- 愿意は希望よりも、本人の同意や自発性を示す
「会」は「そうなるだろう」という予測
未来の文だからといって、すべてに会を使うわけではありません。会の中心は、状況から見てそうなる可能性があるという予測です。
- フレーズ
- 他明天会来。
Tā míngtiān huì lái. - 日本語訳
- 彼は明日来るでしょう。
- 使う場面
- 予定や状況を踏まえて、第三者の未来を予測するとき。
- 注意点・誤用例
- 他要来なら「彼は来る予定だ」という予定寄りの意味です。他会来は話し手による予測が中心です。
- 発音・ニュアンス
- huìは第四声です。高い位置から短く下げます。会说中文の会は「学習して身につけた能力」であり、未来予測ではありません。
请放心,我会按时完成的(Qǐng fàngxīn, wǒ huì ànshí wánchéng de)は「ご安心ください。期限どおりに完成させます」です。この会は予測の形を取りながら、会話では約束に近い働きをします。前後関係まで含めて意味を受け取ることが重要です。
「愿意」は本人が受け入れる意思を表す
愿意は「単にしたい」よりも、「進んで行う」「その依頼や選択を受け入れる」という同意に近い語です。頼み事や共同作業で、相手の意思を尊重しながら尋ねるときに役立ちます。
- フレーズ
- 如果需要,我愿意去现场处理。
Rúguǒ xūyào, wǒ yuànyì qù xiànchǎng chǔlǐ. - 日本語訳
- 必要であれば、現場へ行って対応します。
- 使う場面
- 依頼や必要性に対して、自分が進んで応じる意思を示すとき。
- 注意点・誤用例
- 你想去吗は「行きたいですか」、你愿意去吗は「行くことを受け入れる意思がありますか」です。相手に任務を頼む場面では差が大きくなります。
- 発音・ニュアンス
- yuànyìは第四声+第四声です。二音節を強く切りすぎず、二つ目のyìをやや短くすると会話になじみます。
否定形は「気持ち・予定・予測・必要」を分ける
- 不想は「したくない」、不打算は「予定していない」
- 不会は予測の否定、不能は事情上できない、不用は必要がない
否定形では、表現の役割がさらに明確になります。「行かない」に見える文でも、気持ちがないのか、予定がないのか、行けない事情があるのかで中国語が変わります。
| 中国語 | 意味 | 中心となる視点 |
|---|---|---|
| 我不想去。 | 行きたくありません。 | 本人の気持ち |
| 我不打算去。 | 行く予定はありません。 | 現在の計画 |
| 他不会去。 | 彼は行かないでしょう。 | 話し手の予測 |
| 我不能去。 | 私は行けません。 | 事情や条件 |
| 我不用去。 | 行く必要はありません。 | 必要性の有無 |
特に覚えたいのが、不想と不打算の差です。「行きたくはないが、仕事なので行く」ことはあります。反対に、「行きたいが、今の計画には入っていない」こともあります。気持ちと予定は同じではありません。
- フレーズ
- 我本来没打算换工作。
Wǒ běnlái méi dǎsuàn huàn gōngzuò. - 日本語訳
- もともと転職するつもりはありませんでした。
- 使う場面
- 過去の時点では、その計画を持っていなかったと説明するとき。
- 注意点・誤用例
- 現在の予定がないなら不打算、過去の時点で計画がなかったなら没打算が使えます。不想へ置き換えると、気持ちの拒否へ意味が変わります。
- 発音・ニュアンス
- méiは第二声です。méi dǎsuànをひとまとまりにし、否定している範囲が打算であることを音でも示します。
不要+動詞は「〜しないで」という禁止になりやすい形です。「行く予定がない」を我不要去だけで表すと、強い拒否のように聞こえることがあります。予定なら我不打算去、希望なら我不想去、必要がないなら我不用去を選びます。
绝不は「決して〜しない」という非常に強い否定です。我绝不放弃は強い決意として使えますが、仕事の調整で我绝不去出差と言うと対立的に響きます。断る必要があるときは、恐怕这次我不能去出差,能不能请别人去?のように事情と代案を添えるほうが対話を続けやすくなります。
「我来+動詞」で自分から仕事を引き受ける
- 我来+動詞は、自分が役割を引き受ける自然な申し出
- 让我来+動詞+吧は、許可を求めながら柔らかく申し出る形
「私がやります」を我要做と直訳するより、役割を自分から引き受ける場面では我来+動詞が自然です。来は移動だけでなく、「ここは自分が担当する」という申し出にも使われます。
- フレーズ
- 这份资料我来处理。
Zhè fèn zīliào wǒ lái chǔlǐ. - 日本語訳
- この資料は私が処理します。
- 使う場面
- 作業分担を決めるときや、相手の負担を減らすために自分から担当を申し出るとき。
- 注意点・誤用例
- 我想处理は「処理したい」という希望です。我来处理は「私が担当します」という役割の引き受けです。
- 発音・ニュアンス
- 我来をややまとまりとして発音し、担当する動作の处理を明瞭にします。主語の我を少し強めると「私が」の対比が伝わります。
让我来处理吧(Ràng wǒ lái chǔlǐ ba)は「私に処理させてください」です。让で許可を求め、来で引き受け、吧で語気を和らげています。相手がすでに作業を始めている場面でも、押しつけになりにくい申し出です。

仕事の会話で申し出をつなげる
- 会話
- 担当者:客户那边还需要有人联系。
Kèhù nàbian hái xūyào yǒurén liánxì.
顧客側には、まだ連絡する人が必要です。学習者:客户那边我来联系吧。
Kèhù nàbian wǒ lái liánxì ba.
顧客への連絡は私が行いましょう。担当者:好的,那资料由我来准备。
Hǎo de, nà zīliào yóu wǒ lái zhǔnbèi.
分かりました。では資料は私が準備します。 - 使う場面
- 会議中に残っている仕事を分担するとき。
- 注意点・誤用例
- 由我来+動詞は「私が担当して〜する」という責任分担を明確にします。単なる希望を尋ねられている場面では、先に可否を答えてから申し出ると自然です。
- 発音・ニュアンス
- 客户那边を話題として先に置き、我来联系を一息で続けます。文末の吧を軽く発音すると、断定を和らげた申し出になります。
「让・叫」と提案表現で相手の行動を扱う
- 让・叫+人+動詞は、人に行動させる、行動するよう言う構造
- 共同提案には吧、要不要、怎么样を使うと一方的な響きを抑えられる
「让」と「叫」は働きかけを表す
经理让我准备资料は「部長は私に資料を準備するよう言いました」です。老师叫我们明天早点儿来は「先生は私たちに明日早く来るよう言いました」です。叫は言いつける働きが見えやすく、让は許可や使役まで幅広く使われます。
ただし、「言った」ことと「実際に行動した」ことは別です。我叫他给客户打电话だけでは、彼が本当に電話したかまでは確定しません。働きかけの段階を示す文として理解します。
这份资料叫我处理吗?は「この資料は私が処理するのですか」という担当確認です。自分から「処理させてください」と申し出るなら、这份资料让我来处理吧を使うと意図が明確になります。
「吧・要不要・怎么样」で共同の提案を作る
相手と一緒に行動するときは、命令ではなく提案の形を選びます。咱们〜吧は共同の行動、要不要〜は相手の希望確認、〜怎么样は案に対する判断を求める表現です。
- フレーズ
- 我们坐高铁去,怎么样?
Wǒmen zuò gāotiě qù, zěnmeyàng? - 日本語訳
- 高速鉄道で行くのはどうですか。
- 使う場面
- 自分の案を出しながら、相手の判断や同意を求めるとき。
- 注意点・誤用例
- 怎么样を付けずに我们坐高铁去と言うと、決定を伝える響きが強くなる場合があります。相談中なら疑問の形を保ちます。
- 発音・ニュアンス
- zěnmeyàngの最後を穏やかに上げ、相手の返答を待つ間を作ります。案の部分を強く断定しすぎないことも大切です。
- 咱们明天出发吧。Zánmen míngtiān chūfā ba.:明日出発しましょう。
- 要不要先休息一下?Yào bu yào xiān xiūxi yíxià?:先に少し休みませんか。
- 把会议改到下午,怎么样?Bǎ huìyì gǎi dào xiàwǔ, zěnmeyàng?:会議を午後に変更するのはどうですか。
肯定形と否定形を並べる「想不想」「要不要」には、通常吗を付けません。你想不想一起去?は自然ですが、你想不想一起去吗?とはしません。
出張と仕事の場面で表現を選び分ける
- 同じ出張でも、希望・予定・計画・準備・必要性で表現が変わる
- 仕事では時期、担当、決定の有無を言葉にすると誤解を減らせる
ここまでの表現を出張という一つの題材に集めると、違いが見えやすくなります。日本語ではどれも未来の話ですが、中国語では話し手の立場が異なります。
- 我想去上海出差。Wǒ xiǎng qù Shànghǎi chūchāi.:上海へ出張に行きたいです。
- 我想要参加这次出差。Wǒ xiǎngyào cānjiā zhè cì chūchāi.:今回の出張に参加したいです。
- 我下周要去上海出差。Wǒ xià zhōu yào qù Shànghǎi chūchāi.:来週、上海へ出張します。
- 我打算下周去上海出差三天。Wǒ dǎsuàn xià zhōu qù Shànghǎi chūchāi sān tiān.:来週、三日間上海へ出張する予定です。
- 我正在准备下周的上海出差。Wǒ zhèngzài zhǔnbèi xià zhōu de Shànghǎi chūchāi.:来週の上海出張に向けて準備しています。
- 因为客户那边出了问题,我得去上海出差。Yīnwèi kèhù nàbian chū le wèntí, wǒ děi qù Shànghǎi chūchāi.:顧客側で問題が起きたため、上海へ出張しなければなりません。
まだ行きたい段階なら想、日程として決まっているなら要、時期や期間を含む計画なら打算です。準備中なら正在准备、事情による必要なら得を選びます。未来という共通点だけで選ばないことが大切です。
担当確認から申し出へ進む会話
- 会話
- 担当者:下周谁去上海出差?
Xià zhōu shéi qù Shànghǎi chūchāi?
来週は誰が上海へ出張しますか。学習者:目前还没决定。如果需要,让我去吧。
Mùqián hái méi juédìng. Rúguǒ xūyào, ràng wǒ qù ba.
現時点ではまだ決まっていません。必要であれば、私に行かせてください。担当者:好。你打算什么时候出发?
Hǎo. Nǐ dǎsuàn shénme shíhou chūfā?
分かりました。いつ出発する予定ですか。学習者:我打算星期一早上出发。
Wǒ dǎsuàn xīngqīyī zǎoshang chūfā.
月曜日の朝に出発する予定です。 - 使う場面
- 出張担当が未定で、自分から候補になる意思を示し、日程案を伝えるとき。
- 注意点・誤用例
- 我想去だけでは希望の表明です。担当を引き受ける意図を出すなら让我去吧、日程計画を答えるなら打算を使います。
- 発音・ニュアンス
- 如果需要の後に短い間を置き、让我去吧を穏やかに続けます。条件を先に置くことで、押しつけではなく必要に応じた申し出になります。
仕事でそのまま使いやすい文型
- 我打算星期五之前完成报告。Wǒ dǎsuàn xīngqīwǔ zhīqián wánchéng bàogào.:金曜日までに報告書を完成させる予定です。
- 我们准备下个月推出新产品。Wǒmen zhǔnbèi xià ge yuè tuīchū xīn chǎnpǐn.:来月、新製品を出す予定です。
- 公司决定扩大生产规模。Gōngsī juédìng kuòdà shēngchǎn guīmó.:会社は生産規模の拡大を決定しました。
- 您打算什么时候出发?Nín dǎsuàn shénme shíhou chūfā?:いつ出発なさる予定ですか。
- 贵公司准备怎么处理这个问题?Guì gōngsī zhǔnbèi zěnme chǔlǐ zhège wèntí?:御社はこの問題にどのように対応する予定でしょうか。
- 由我们来准备初步方案,怎么样?Yóu wǒmen lái zhǔnbèi chūbù fāng’àn, zěnmeyàng?:初案は私たちが準備するというのはどうでしょうか。
仕事では、丁寧さを単語一つで作るのではなく、条件、理由、代案を添えることが効果的です。「できません」だけで終えず、恐怕、如果可以的话、能不能などを組み合わせると、意志を保ちながら相手との調整余地も示せます。
間違えやすい語順と意味のずれを直す
- 日本語の「したい」「行かない」を、そのまま一語へ置き換えない
- 誤用を直すときは、話し手の気持ちと予定を先に確認する
誤用1:我想一杯咖啡
想の直後に欲しい物を置いた形です。物が欲しいなら我想要一杯咖啡、注文なら我要一杯咖啡とします。動作の希望を表す想+動詞と、物への願望を表す想要+名詞を分けましょう。
誤用2:我不要去を「予定がない」の意味で使う
我不要去は強い拒否に聞こえたり、不要去の部分が「行かないで」という禁止に近づいたりします。予定がないなら我不打算去、行きたくないなら我不想去、行く必要がないなら我不用去です。
誤用3:我明天去打算北京
打算は、予定している動作の前に置きます。正しくは我打算明天去北京です。基本語順を「主語+打算+時+動詞+目的地」として音読すると安定します。
誤用4:我想要去出差を「私が行きましょう」と訳す
我想要去出差は「出張に行きたい」という願望です。担当を申し出るなら这次出差让我去吧、または这次还是我去吧が合います。願望と申し出は別の機能です。
一定要や绝不は強い意思を示せる一方、相手への要求や拒否に使うと圧力を与えることがあります。仕事では、相手との関係、役職、話し合いの余地を考え、理由や代案を添えてください。
発音と置き換え練習で会話へつなげる
- 一つの動詞を固定し、意志表現だけを入れ替えると差を体感しやすい
- 声調だけでなく、文のどこを強く読むかも意識する
理解した表現を会話で使うには、長い文を丸暗記するより、同じ場面で一部分だけを変える練習が役立ちます。まず「去北京」を固定し、意志表現と時の語を入れ替えてください。
- 我想去北京。Wǒ xiǎng qù Běijīng.:北京へ行きたいです。
- 我明天要去北京。Wǒ míngtiān yào qù Běijīng.:明日、北京へ行きます。
- 我打算下个月去北京。Wǒ dǎsuàn xià ge yuè qù Běijīng.:来月、北京へ行く予定です。
- 我决定明天去北京。Wǒ juédìng míngtiān qù Běijīng.:明日、北京へ行くことに決めました。
- 他明天会去北京。Tā míngtiān huì qù Běijīng.:彼は明日、北京へ行くでしょう。
一周目はピンインを見てゆっくり読み、二周目は中国語だけを見ます。三周目は「北京」を上海、公司、机场に替えます。四周目は自分の予定に合わせて時の語を替え、最後に録音して聞き返します。
第三声と第四声の組み合わせを練習する
想要、打算、准备はいずれも第三声と第四声の組み合わせです。第三声を毎回大きく下げて上げようとすると、会話が途切れやすくなります。後ろに第四声が続くときは、第三声を低く抑え、次の第四声を高い位置から下げる感覚で練習します。
- 想要 xiǎngyào:低く保つ+鋭く下げる
- 打算 dǎsuàn:低く保つ+鋭く下げる
- 准备 zhǔnbèi:低く保つ+鋭く下げる
次に、同じ文を「希望」「予定」「計画」と役割を意識して読み分けます。我想去では想を穏やかに、我要去では要をやや明瞭に、我打算明天去では明天までを計画のまとまりとして読みます。意味を意識した音読が、単なる声調練習を会話へ近づけます。

一週間の復習プラン
- 一日目:想・想要・要を使い、希望と決まった予定を三文ずつ作る
- 二日目:打算・准备・决定を使い、計画から決定までを書き分ける
- 三日目:不想・不打算・不会・不用を使い、否定の理由を言い分ける
- 四日目:我来・让我来を使い、家事や仕事の申し出を五文作る
- 五日目:吧・要不要・怎么样で、誘いと提案を作る
- 六日目:出張や旅行を題材に、四往復の会話を音読する
- 七日目:日本語だけを見て中国語を言い、迷った表現を再確認する
一度にすべて覚えようとせず、「今日は希望と予定」「明日は否定」というように役割を分けると、文脈と一緒に定着させやすくなります。自分の生活で本当に言いそうな文へ置き換えることも重要です。
実践問題で意志表現を選んでみよう
- 日本語訳ではなく、希望・計画・必要・予測・申し出を先に判定する
- 答えが一つに限られない場合は、表現による意味の違いを確認する
次の日本語を中国語にしてください。答える前に、文が表す役割を一語で決めます。たとえば「中国へ行きたい」は希望、「来月行く予定」は計画です。
- 中国へ行きたいです。
- 来月、中国へ行く予定です。
- 明日は会社へ行かなければなりません。
- 彼は明日来るでしょう。
- 私は行きたくありません。
- 私は行く予定がありません。
- この資料は私が処理します。
- 必要であれば、私が対応します。
- 私たちは先に日程を確認しましょう。
- 会議を午後に変更するのはどうですか。
- 留学申請の準備をしています。
- 毎日練習することに決めました。
解答例と選んだ理由
- 我想去中国。Wǒ xiǎng qù Zhōngguó.:希望なので想を使います。
- 我打算下个月去中国。Wǒ dǎsuàn xià ge yuè qù Zhōngguó.:時期を含む計画なので打算です。
- 我明天得去公司。Wǒ míngtiān děi qù gōngsī.:事情上の必要を得で示します。
- 他明天会来。Tā míngtiān huì lái.:第三者の未来に対する予測です。
- 我不想去。Wǒ bù xiǎng qù.:本人の気持ちを否定しています。
- 我不打算去。Wǒ bù dǎsuàn qù.:現在の計画に入っていないことを示します。
- 这份资料我来处理。Zhè fèn zīliào wǒ lái chǔlǐ.:役割を自分から引き受けます。
- 如果需要,让我来处理吧。Rúguǒ xūyào, ràng wǒ lái chǔlǐ ba.:条件を付けて柔らかく申し出ます。
- 我们先确认一下日程吧。Wǒmen xiān quèrèn yíxià rìchéng ba.:共同の行動を吧で提案します。
- 把会议改到下午,怎么样?Bǎ huìyì gǎi dào xiàwǔ, zěnmeyàng?:案を示し、相手の判断を求めます。
- 我正在准备申请留学。Wǒ zhèngzài zhǔnbèi shēnqǐng liúxué.:準備作業が進行中です。
- 我决定每天练习。Wǒ juédìng měitiān liànxí.:決定した事実を决定で示します。
二番を我下个月要去中国とすると、「来月行くことになっている」という決まった予定に近づきます。十二番を我下决心每天练习とすると、努力を続ける強い覚悟が加わります。このように、正誤だけでなく、表現を替えたときの意味の変化まで確認してください。
迷ったときは、①気持ちか計画か、②決定済みか、③必要性があるか、④予測か、⑤自分から引き受けるのか、の順で考えます。この五つを判定できれば、似た日本語に引っ張られにくくなります。
中国語の意志表現に関するQ&A
- 迷いやすい表現の境界を短い質問で再確認する
- 実際の会話では文脈、相手との関係、語気も意味に影響する
最後に、学習時に迷いやすい点を確認します。一語だけで判断せず文脈を見ることが、自然な使い分けへの近道です。
「想」と「想要」はどちらも「〜したい」ですか?
どちらも動作への願望を表せますが、想は柔らかな希望として広く使われ、想要は願望を明確に示します。また、想要+名詞で「〜が欲しい」と言えます。日常的に「上海へ行きたい」と言うだけなら、我想去上海が自然です。
「要」と「打算」の違いは何ですか?
要は実行に近い意志、決まった予定、必要性などを表します。打算は、現時点で考えている計画や心づもりを表します。我明天要去北京は明日の予定を知らせる響きがあり、我打算明天去北京は明日行く計画を説明する響きがあります。
未来の文には「会」を付ければよいですか?
未来であるだけでは会を付けません。会は主に「そうなるだろう」という予測を表します。本人の決まった予定なら要、計画なら打算が適しています。ただし、我会按时完成的のように、約束への返答では意志を含むことがあります。
「行きたくない」と「行く予定がない」はどう言い分けますか?
行きたくないという気持ちは我不想去、行く計画がないことは我不打算去と言います。事情があって行けないなら我不能去、行く必要がないなら我不用去です。否定する対象を先に考えると選びやすくなります。
仕事で「私がやります」は中国語でどう言いますか?
我来+動詞を使います。「この資料は私が処理します」なら这份资料我来处理です。相手の許可を求めながら申し出るなら、这份资料让我来处理吧と言えます。我想处理では「処理したい」という希望になり、担当を引き受ける意味が弱くなります。
「一定要」は相手への依頼にも使えますか?
使えますが、「必ず〜してください」という強い要求や念押しに聞こえる場合があります。安全への注意などでは自然でも、目上の人への依頼には慎重さが必要です。能不能、方便的话、麻烦您などを使い、相手が判断できる余地を残すと穏やかです。
「让」と「叫」を使えば、相手が実際に行動したことまで分かりますか?
文だけでは、実際に行動したか確定しない場合があります。我叫他给客户打电话は「彼に顧客へ電話するよう言った」という働きかけを示しますが、電話が完了したかは別途確認が必要です。結果まで言うなら、その後の行動を表す文を加えます。
中国語の意志表現は、「日本語のこの言葉には中国語のこの一語」と固定するより、希望、予定、計画、準備、決定、予測、同意、申し出という役割で整理すると扱いやすくなります。
まずは想・要・打算・会・我来の五つを、自分の日常に関する文へ置き換えてみてください。「行きたい」「明日行く」「来月行く計画だ」「彼は行くだろう」「私が行く」の違いを声に出せれば、ほかの表現も同じ判断軸へ加えられます。

