初心者必見!中国語で「少し」を正確に表現するためのガイド

  1. 中国語初心者

中国語を学び始めた時に最初に難しいと感じるのは「少し…」という表現かもしれません。

中国語にはたくさんの「少し」を表す方法があるために、混乱するというわけです。いくつかケースバイケースの表現方法を習得しましょう。

初心者必見!中国語で「少し」を正確に表現するためのガイド

実は日本語の「少し」も難しい

日本語の「少し」という表現も実は外国人からすると難しいのです。

代表的な例としては、「少し」以外に「ちょっと」「わずか」などがありますが、他にも生活用語として「ちょっくら」「ちょびっと」などもあります。

さらに難しいのは、否定形でのみ使われる「ちっとも」「ちっとやそっと」です。日本人は当たり前のように使っているのですが、外国人からするといかに難しいかわかるでしょう。

日本語の難しさと比べると中国語は簡単なほうなのです。

少しを表す3つのケース

大きく分けて中国語で「少し」や「ちょっと」を表す語は3ケースに分かれます。

  • 時間的に「少し」
  • 量や程度が「少し」
  • 簡単ではないという意味合いの「少し」

この3パターンさえ押さえて置けば大きな間違いにはなりません。

説明:中国の一つの沙漏が木綿の上にあります。

時間的に「少し」: 一下・一会儿

時間的に「少し」を表すときには次のような表現を使います。

動詞 + 一下(yīxià)

動詞 + 一会儿(yīhuìr)

例えば「ちょっと見て」と表現するときにはどうしますか?

「見る」のという動詞の中国語はkàn)と言います。中国語のいいところは時制や性別によって動詞が変化しないことです。そのまま動詞の後に先ほどの表現をくっつければそれでOKです。

例えば

kànyíxiàkànyíhuìr

看一下 もしくは 看一会儿

ちょっと見て

他にも「待つ」という中国語の動詞は「」(děng)なので「ちょっと待って」なら、等一下(děngyíxià)もしくは等一会儿(děngyíhuìr)となるわけです。簡単ですよね。

時間的に「少し」: 動詞を重ねる

もう一つ、時間的に「少し」を表す方法を覚えてしまいましょう。これも簡単です。ただ動詞を重ねるだけです。たとえば先ほどの「ちょっと見て」ならこんな表現もできます。

kànkàn

看看

ちょっと見て

「ちょっと待って」ならなんですか?等等děngděng)となるわけです。真ん中に()を付けて看一看(kànyíkàn)、等一等děngyíděng)等もよく使われます。

量や程度が「少し」: 一点儿・有点儿

量や程度が少ししかないことを表現するときには一点儿(yīdiǎnr) や有点儿(yǒudiǎr)をよく使います。

注意点は二つあります。積極的肯定的な内容の時は一点儿(yīdiǎnr)を使い、消極的否定的な内容の時には有点儿(yǒudiǎr)を使うという事です。

そして一点儿(yīdiǎnr)は必ず動詞や形容詞の後に付きますが、有点儿(yǒudiǎr)は動詞は形容詞の前に付くという点です。

例えば一点儿(yīdiǎnr)の使い方はこうなります。

wǒxiǎngmǎidàyìdiǎnr de

我想要买大一点儿的

私はもう少し大きいのが買いたい

これは不満を述べている文ではなく、ただ大きいのを探しているという肯定的な文になるので一点儿(yīdiǎnr)を使っています。

消極的否定的な内容を表現する有点儿(yǒudiǎr)の使い方の例を見てみましょう。注目すべきは有点儿(yǒudiǎr)は動詞や形容詞の前についている点です。

zhèjiànyīfuyǒudiǎnrdà

这件衣服有点儿大

この服はちょっと大きいなぁ。

これは手元にある洋服に対する不満の感情を述べている文なので一点儿(yīdiǎnr)ではなく有点儿(yǒudiǎr)を用いて表現しないといけないわけです。

他にも量や程度が少しを表す言葉として一些(yīxiē) や有些yǒuxiē)もよく使われます。

中国で紙を丸めて机に座る男性。

簡単ではないという意味合いの「少し」

最後に考えるのは簡単ではないという意味の「少し」です。この時は不太~(bútàì~)という文法を使います。

例えば「簡単ではない」をそのまま中国語で表現すると不太简单(bútàijiǎndān)となるわけですが、それ以外にも、簡単には~できないというときにこのように使われます。

bútàimíngbái

不太明白

少し分からない

bútàiqīngchǔ

不太清楚

少しはっきりしてない

少し理解が足りないために、すっきりしていない状況を表現するのに不太~(bútàì~)という表現を用いるのがお分かりいただけるでしょうか。

文法で覚えるよりも耳で覚える

今日は「少し」を表すお堅い文法の話でしたが、実際中国語を上手に話している人のほとんどは文法から学んでいるのではありません。中国人が普段使っている言い回しから学んでいるのです。

中国人が話すいつも耳に入るフレーズで中国語を取得しており、あとでそういえば中国人は不満の感情を述べるときは動詞形容詞の前に有点儿(yǒudiǎr)を置いてたなぁ、一点儿(yīdiǎnr)は動詞形容詞後に置いてたなぁと気づくものなのです。

中国語を早く上達させたいなら、文法にとらわれることなく中国人とじかにたくさん話しましょう。生の中国語にたくさん接するほうが効果的です。

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