中国と日本-仲が悪くなった時の対応の違い

    1. 中国歴史・民族

    世の中いろんな価値観の人がいるので、人間同士必ずぶつかります。面白いのが仲が悪くなった時の対応は日本人と中国人でまったく違うことです。

    この記事を読むと、もしかしたら中国式対処法がいいと思う人もいるかもしれません。

    中国と日本-仲が悪くなった時の対応の違い

    中国人はどんな時に仲が悪くなるのか

    中国人がよくもめる原因は、お金の問題です。給料日にもらえるはずの給料が払われなかったり、予期せぬ問題が生じて、どちらの会社が保証するかなどでよく言い争っています。

    日本人が中国に行くと、いたるところで中国人がもめているのを見ることでしょう。日本人的には「なんで中国人はもっと仲良くできないのだろう?」と感じるかもしれません。

    ところが面白いことに日本に住んでいる中国人は「日本人はどうしてもっと仲良くできないのだろう?」と感じているようです。

    それは人間同士で問題が生じたときに、中国人なら当然することを日本人はあまりしないからです。

    仲が悪くなった時の中国人と日本人の違いを見ていきましょう。

    壁の前で話している中国人女性 2 人。

    仲が悪くなった時の中国人対処

    この人となんか今わだかまりがあるなぁと感じたときに中国人だったらどうしますか?

    tuīxīnzhífùjiāohuànyìjiàn

    推心直腹交换意见

    腹を割って意見を交わす

    中国人は仲が悪くなると、なんでも正直に言い合います。あまりに真剣に心の内をぶつけるので、日本人には喧嘩をしているように見えるかもしれませんが、あれは腹を割って話し合っているだけなのです。

    結局、誤解が解けるなり、相手の真意がわかるなりして、取り返しがつかないほど仲が悪くなることはあまりありません。

    日本人の対処

    日本人の良いところでもありますが、日本人は意見の衝突そのものを避けようとします。よって、誰かと仲が悪くなったときの対処法は以下の通りです。

    yīnwéibùxiǎngchǎojiàjiùjuéjiāo

    因为不想吵架就绝交

    喧嘩したくないから関係を持たないことにする

    誰かが自分の悪口を言っていたなどのうわさを聞いて仲が悪くなった時、日本人はその人と直接会って「ちょっと、こんなうわさ聞いたんだけど、あなたこんなこと言ったの?」と腹を割って話し合うことは少ないでしょう。

    もしかしたら噂は誤解なのかもしれませんが、とにかく自分は相手に悪印象を抱いてますし、相手も自分に悪印象を抱いているようなので、必要以上の関係を持たないことにするのです。

    仲が悪い時は直接衝突を避ける文化なので、表面上の平和は保たれ、一応事務的な連絡くらいは継続でき、仕事に支障はありません。

    中国では青色の背景に善悪の文字が綴られている。

    それぞれの対応のメリット

    中国人は腹を割って話し合う。日本人は直接の衝突を避けて表面上の平和を重んじる。それぞれの対処法にメリットデメリットがあるでしょう。

    なんでも正直に話し合う中国文化のメリットは、誤解が解けるということです。以前けんかしていた人と分かり合って友達になるケースも少なくありません。

    話し合ってもいつまでも平行線のままということもありますが、相手の腹の内はとにかくわかり、気持ちの整理はつきます。

    喧嘩せず関係を断とうとする日本文化のメリットは、仕事上の関係は保ちやすいことです。

    表面上の平和は保たれるので、大嫌いな上司や同僚とも何年も一緒に仕事ができてしまうのは日本特有かもしれません。

    それぞれの対応のデメリット

    なんでも正直に話し合う中国文化のデメリットは、周りの雰囲気が険悪になるという点でしょう。話し合っている本人たちはいいかもしれませんが、一緒にいる同僚、家族などは巻き沿いを食ってしまいます。

    表面上の平和を大切にする日本文化のデメリットは、なかなか分かり合えないことかもしれません。

    中国に行って日本に帰ってきた日本人の多くは、日本人と腹心の友となるのは大変だなぁと感じます。本音で話すより、表面上の平和を求める社交辞令が多いからです。

    仲が悪くなった時どっちがいい?

    仲が悪くなった時に中国流の解決がいいのか、日本流の解決がいいのかは人それぞれでしょう。

    日本文化を愛し平和に暮らしていきたいというタイプの人は、衝突を避ける道を選ぶほうが賢明です。

    ですが自分は正直でありたい、思ってもいない社交辞令は大嫌いというタイプの人はもしかしたら中国で生活すると心地よさを感じるかもしれません。

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