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北京の魅力③老舗の集まる街

歴史の古い中国ですが、実は老舗と呼べる店はそれほど多くはありません。その中で数百年にもわたって商売を続けてきた店は大変貴重です。

北京の魅力の一つは、こうした老舗が集まる街だという事です。

中华老字号

中华老字号」(Zhōnghuá lǎozìhào)とは、元中華人民共和国国内貿易部という部門によって認定された中国大陸内の老舗企業です。

老舗の条件

認定を得るにはたくさんの条件をクリアしなければなりませんが、絶対条件は1956年以前に創立された店であることです。

さらに中国ならではの独特の技術、商品を伝承し、中華民族の特色と地域文化の特徴、歴史的価値と文化価値を有していることが必要です。

社会的に高い信頼と評価を得ている企業であり、健全な経営状態であることも要求されます。

生活に根付いた老舗たち

1991年に初めてこの認可を得た商店・企業は約1600でしたが、現在では2000余りに上ります。

ところが残念なことに、そのうち正常な経営を継続できているのはわずか30%ほどだそうです。こうした状況の中でも、数百年に及ぶ歴史を誇る老字号があります。

いずれも北京に拠点を置き、古くから人々の生活に関わってきた店です。

北京の老舗店

六必居

Liù bì jū

六必居は「酱菜」(jiàngcài)と呼ばれる、この店独特の方法で精製・発酵させた醤油味や味噌味の調味料で漬けた野菜などで世にその名を知らしめました。

とりわけ十二種類の伝統的な商品があり、それらを写真のように大きなつぼに入れて販売しています。スーパーでは瓶詰の商品も販売しています。

六必居酱园店」は明王朝中葉、嘉靖九年(西暦1530年)に始まったと伝わっています。もとは山西省临汾línfén)西杜村出身の赵存仁赵存义赵存礼という兄弟が始めた小さな店でした。

この店名には歴史ドラマでも登場するほど有名なエピソードがあります。

Liù bì jū yuánlái zhuān mài chái mǐ yóu yán。Chái、mǐ、yóu、yán、jiàng、cù、chá,

六 必 居 原 来 专 卖 柴 米 油 盐。柴、米、油、盐、酱、醋 、茶,

zhè qī jiàn shì dāngshí rénmen rìcháng shēnghuó bì bù kě shǎo de。

这 七 件 是 当 时 人 们 日 常 生 活 必 不 可 少 的。

Zhào shì xiōngdì de xiǎo diànpù,yīnwèi bú mài chá,jiù qǐ míng Liù bì jū。

赵 氏 兄 弟 的 小 店 铺,因 为 不 卖 茶,就 起 名 六 必 居。

六必居は、元はというと薪や米、油、塩などの日用品を専門販売していた店でした。薪、米、油、塩、醤油、酢、茶、これら七品目は当時人々の日常生活に欠かせないものでした。趙兄弟の小さな店では茶を販売していなかったので、六必居と名付けられました。

後に、「酱菜」がよく売れるのでその専門店となりました。

六必居の店名を金字で大きく書いた額は、当時の皇帝嘉靖に「内阁首辅」(nèigé shǒufǔ内閣宰相」)として仕えた「严嵩」(Yán Sōng)が書いたものであるとされています。

严嵩明王朝六大奸臣とされていますが、その書は大変に優れていることで有名でした。やがて六必居の「酱菜」は清王朝時代には宮廷御用達として納められるまでになったのです。

北京同仁堂

Běijīng tóng rén táng

漢方薬といえばこの店ですね。1669年に創業し、1723年からは皇家御用達となりました。

歴代の八人の皇帝に薬を供すること百八十八年、現在まで三百余年にわたり漢方薬を処方してきました。

漢方薬を扱う店は他にも多くありますが、薬剤となる原料の最高級の部分は必ず北京同仁堂が手に入れて漢方薬として精製すると言われています。

北京瑞蚨祥绸布店

Běijīng ruì fú xiáng chóu bù diàn

1893年創業の絹織物の専門店です。長年にわたり、北京ではやったある歌の中に「身にまとうなら瑞蚨祥」という歌詞があるほど有名です。

」()とは神話上のセミに似た虫ですが、そのデザインをロゴに取り入れています。

絹織物以外にも毛織物、綿織物、革製品、化繊織物、民族衣装の装飾品なども扱っています。

一得阁

yì dé gé

1865年に創建された墨汁の専門店です。創業者の「谢崧岱」(Xiè Sōngdài)は現在の湖南省出身でした。

北京に来て科挙に臨んだのですが、墨を磨るのに時間をかけすぎて答えを書ききる事ができず、落第してしまいました。

この時、「もし墨汁を作る事ができれば、墨を磨る時間も労力も節約でき、きっと世の中の人の役に立つはずだ」と考えた彼は一念発起し、試行錯誤の末に墨汁を開発することに成功したのでした。

まさに逆転の発想ですね。看板の文字は「谢崧岱」自身の筆によるものです。

一得阁は2006年に「中华老字号」の認可を受けました。この店の墨汁を好んで使う中国の著名な書家や画家たちも少なくないようです。

【北京で老舗めぐりをしよう】

これらの店は老舗としての伝統、歴史を有するだけでなく、その店名の由来、看板の書体と筆跡など様々な特色があります。

また建造物としての店舗そのものが往時の名残を色濃く残しているものもあります。

もちろん、ほかにもたくさんの老舗がありますから、今度北京に行ったときには、こうした老舗巡りをするのも楽しいかもしれませんね。

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