中国のカラオケ文化:KTVの魅力と注意点

    1. 中国経済・社会

    カラオケ発祥の地は言わずと知れた日本ですが、中国では1989年になってようやく北京にカラオケが登場したと言われています。

    その後、あっという間に中国各地に広まり、会社の中にカラオケができる施設が設けられるような所さえ現れるほどになりました。

    中国のカラオケ文化:KTVの魅力と注意点

    中国のカラオケボックスKTV

    カラオケのスタイルは今では「KTV」と呼ばれています。

    たいていどの都市でも街のあちらこちらでカラフルなネオンサインで電飾を施した「KTV」という看板を目にします。これは「卡拉OK」(kǎ lā OK)の「K」と「テレビジョン」の「TV」を組み合わせた造語「Karaoke Television」の略語です。

    量贩式KTV

    最も一般的な「量贩式KTV」(liàng fàn shì KTV)は「自助式KTV」(zì zhù shì KTV)とも呼ばれます。

    いわゆる時間制のカラオケボックスで、バイキング式で飲料品を購入します。

    商务式KTV

    それに対して「商务式KTV」(shāngwù shì KTV)は商談と接待を兼ねた娯楽の場です。

    部屋の種類

    カラオケボックスの部屋を「KTV包房」(bāo fáng)、もしくは「KTV包厢」(bāo xiāng)と言います。「」は「貸し切」、「」「」はどちらも「部屋」の意味です。

    これらの貸し切の部屋はそれぞれデラックスルーム、大部屋、中部屋、小部屋、ミニ部屋などと、部屋の面積や入ることのできる人数、さらには室内装飾の度合いによって異なる価格が設定されています。

    事前に予約しておくことを「订房」(dìng fáng)と言います。

    Wǒ xiǎng liǎojiě yíxià,liàng fàn shì KTV hé shāngwù shì KTV

    A: 我 想 了 解 一 下,量 贩 式 KTV 和 商 务 式 KTV

    yǒu shénme bùyíyàng de ne?

    有 什 么 不 一 样 的 呢?

    一般的なKTVとビジネス式のKTVとでは何が違うのかを知りたいんですが。

    Liàng fàn shì KTV quán tiān èr shi sì xiǎoshí yíngyè,gèng shìhé péngyou jùhuì,

    B: 量 贩 式 KTV 全 天 24 小 时 营 业,更 适 合 朋 友 聚 会,

    jiātíng tuánjù,tóngxué Party,shēngrì qìngzhù。

    家 庭 团 聚,同 学 Party,生 日 庆 祝。

    一般的なカラオケボックスは年中無休の24時間営業です。友人同士で集まったり、家族で団欒したり、クラスメイトのパーティや誕生日パーティなどに適しています。

    Shāngwù shì KTV yìbān shì zhǐ yúlè、xiūxián hé qiàtán shāngwù yú yìtǐ de chǎngsuǒ,

    商 务 式 KTV 一 般 是 指 娱 乐、休 闲 和 洽 谈 商 务 于 一 体 的 场 所,

    dàbùfen de Shāngwù shì KTV pèi tào shèshī xiānjìn háohuá,

    大 部 分 的 商 务 式 KTV 配 套 设 施 先 进 豪 华,

    wèi kèrén suǒ tígōng de shípǐn、yǐnpǐn、zhōngcān dōu hěn jīngzhì,

    为 客 人 所 提 供 的 食 品、饮 品、中 餐 都 很 精 致,

    tóngshí yě tígōng rényuán fúwù,hái huì pèi bèi DJ gōngzhǔ,

    同 时 也 提 供 人 员 服 务,还 会 配 备 DJ 公 主,

    chǎngnèi hái shèbèi qípái yúlè、táiqiú děng shèshī。

    场 内 还 设 备 棋 牌 娱 乐、台 球 等 设 施。

    ビジネス式カラオケボックスとは一般的に、娯楽・休息・商談を一体にした場所です。大部分のビジネス式カラオケボックスでは、最先端かつ豪華な作りの設備やソフトを配備しています。お客様に提供する食品、飲料、中華料理はどれも手の込んだものです。それと同時にスタッフによるサービス、及びDJを務める若い女性を配置しており、さらに場内には将棋セットやビリヤードなどの設備も調えられています。

    一般的に、小中学生、及び高校生でカラオケボックスに通う人はまだあまりいないようですが、大学構内にはKTVの店舗が入っていることもあります。

    KTVに潜む危険

    大抵は本来の目的通り、カラオケで歌うという健全な娯楽の場ですが、残念なことに、時には危険が潜んでいることもあるようです。

    南京市のある大学の食堂横にあるKTVは見たところ普通のKTVで、大学生たちがよく利用していました。

    密室での違法行為

    ところがこの店の経営者はひそかに同校の女子学生数人を雇って、大学外からやって来た自分の知り合いの経営者などの客に、一般のボックスの奥にある別室でホステスまがいの行為をさせていました。

    このことが警察の隠密捜査によって明るみになったことで、こうした状況を許していた学校に対する批判、またKTVが若者に与える影響を懸念する声が上がっています。

    防災の危険

    多くのKTVが不安を与えるその他の要素は、経営者と客のどちらにも防火防災の意識があまりないことです。

    喫煙、飲酒によって部屋に悪い空気がこもり、窓がないため換気がほとんどできないことが専門家によって指摘されています。

    さらに、もし火事などが発生した場合の避難誘導などについて訓練する意識はほとんどありません。

    KTVには今後もまだまだ改善の余地があると言えるようですね。

    中国の白い背景にマイクに向かって歌う少女。

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