中国の社会

結婚式の結納金は何回?

中国にも日本と同じく両者が正式に婚約した際に結納を交わす習慣があります。

ところがそれを2回渡すかどうか、さらにはその返還を求めて裁判沙汰にまで至る中国人がいるというのですが、一体どういうことなのでしょうか?

中国の結納金

いわゆる結納金の事を「彩礼钱」(cǎilǐqían)、またの呼び方を「财礼」(cǎilǐ)、「聘礼」(pìnlǐ)、「聘财」(pìncǎi)などと言います。

このお金は男性側が女性側に渡すもので、多くは家具、家電、婚礼衣装、嫁入り道具などの購入費用に充てられます。

中国南方の「彩礼钱」では、百元札の札束を箱詰めにしたものを用意します。

新居や車の用意も

近年中国では結婚当事者の男性側が、新居、車などを結婚前に整えて新婦を迎えるのが通例になっています。

それに加えて「彩礼钱」としての現金を用意しなくてはならないので、結婚を考えている男性にとっては頭の痛い問題です。

Jié hūn cǎilǐqián yào gěi duōshao?Tā bāokuò sānjīn ma?

结 婚 彩 礼 钱 要 给 多 少?它 包 括 三 金 吗?

結婚の際の結納金はどれくらい渡すべきですか?それには「三金」の費用は含みますか?

伝統の结婚三金

伝統的に、男性は婚約の際に金の指輪、イヤリングもしくはピアス、ネックレスの「结婚三金」(jié hūn sānjīn)を贈らなければなりません。

それに加えて最近では農村でも平均で15万元から20万元、日本円に換算すると300万円から400万円の「彩礼钱」を女性側に渡すようです。

結納金も価格交渉する中国

ところが最初に渡した「彩礼钱」の金額に満足しない女性側の親が、さらに金額を釣り上げてくることがあるのです。

Wǒ érzi yǒu ge nǚpéngyǒu,tāmen tán liàn’ài yǐjīng liǎngnián kuài yào jié hūn le,

我 儿 子 有 个 女 朋 友,他 们 谈 恋 爱 已 经 两 年 快 要 结 婚 了,

wǒmen yǐjīng zhǔnbèi gěi wǒ érzi 120píngfāngmǐ 60wàn de fángzi,

我 们 已 经 准 备 给 我 儿 子 120 平 方 米 60 万 的 房 子,

hái zhǔnbèi le shíwǔ wàn cǎilǐqián,dàn rénjiā hái bù mǎnyì shuō

还 准 备 了 十 五 万 彩 礼 钱,但 人 家 还 不 满 意 说

hái yào jiāshàng sān wàn,gòng shì shíbā wàn,

还 要 加 上 三 万,共 是 十 八 万,

yào bù rán bù tóngyì zhè zhuāng hūnshì,

要 不 然 不 同 意 这 桩 婚 事,

nǐ xiǎng wǒmen jiā zěnme còuhe zhème duō qián ne?

你 想 我 们 家 怎 么 凑 合 这 么 多 钱 呢?

うちの息子には付き合って二年になる彼女がいて結婚を考えています。私達はすでに息子のために60万元(日本円で約1200万円)で120平米の広さの家を用意し、さらに15万元の結納金を準備しています。ところが相手側がそれに満足せず、さらに三万元を上乗せして18万元の結納金を要求し、それが出せなければこの結婚には同意できないというのです。私達の家がいったいどうやってそれほど多くの金額を準備できると思いますか?

先に渡した金額では女性側の両親が不満だというので、男性側がさらに2回目の結納金を渡す必要が生じるというわけです。

結納金の使い道

また「彩礼钱」の用途は必ずしも新婚夫婦のためとは限りません。それぞれの家庭がどういう理解をしているかによります。

ある親は「彩礼钱」を娘のこれまでの養育費として自分のために受け取り、老後の資金にしてしまうのです。

物を購入する際に値段を値切る激しさは中国人ならではですが、結納金までも両家の話し合いの席で値切ったり、または値を釣り上げたりとは驚かされます。

結納金と裁判

彩礼钱」は中国古来の風習の一つです。中国政府は1950年、1980年、そして2001年に婚姻法を断続的に改正し、この「彩礼钱」に関しても一定の規定というものを定めてきました。

同時に売買結婚と結婚を理由とした搾取を禁じましたが、残念ながら現在でも「彩礼钱」と結婚にまつわる事件は後を絶ちません。

経済の発展と生活水準の向上により、「彩礼钱」の要求金額はますます高くなっており、農村も例外ではありません。

万が一、婚約が解消になった場合、問題はさらに複雑になり、男性側が女性側に渡した「彩礼钱」の返還を要求する民事訴訟は増加する一方です。

結婚詐欺

よくある例は、十万元以上の結納金を渡してようやく結婚にこぎつけたのに、成婚後数日で新婦が実家にも何の連絡もなく失踪してしまうというパターンです。

男性は女性の親に結納金の返金を求めますが、親は自分たちも知らない事だと突っぱねます。

この結納金のために親戚や友人から10万元近くを借金していた男性は、これは家族ぐるみの結婚詐欺だと結納金の返還を求めて裁判を起こすのです。

婚約破棄

結納を交わしてから実際の結婚式までの間に、二人が大喧嘩をして別れることになった時も問題は複雑です。

女性のために既に大金をつぎ込んでいた場合、どこまでが「彩礼钱」の範囲なのか、先に購入した車やネックレス、イヤリングなどの費用も返還を求めることができるのかどうかで、両者の意見が真っ向からぶつかります。

女性側は返還する気はなく、慰謝料の代わりだという場合もあるからです。

結納額は女性の価値?

最近では、再婚相手を探しては婚約に持ち込み、そのたびに「彩礼钱」を要求する60代の女性のニュースが話題になっていました。

逆に男性側が用意した「彩礼钱」が少ない場合、女性側が結婚後も自分が夫や舅姑から軽んじられていると感じる原因になることもあります。

こうした事例がニュース欄をにぎわせるのも、経済的に豊かになった証拠なのかもしれません。

とはいえ、愛情をお金や家、車ではかるのは複雑な気持ちにさせられるものですね。

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